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2022年5月号 (第197号)

技術の玉手箱 /  タップのオーバサイズはどう決める?

今回の玉手箱は、「オーバサイズのタップ」をテーマにお届けしたいと思います。

タップでめねじを加工した時、ねじゲージが合格していたのにめっきや表面処理、熱処理後に改めてねじゲージで検査したら「通りゲージが通らない!」とか「おねじがきつくて入らない!」という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

めねじ加工後に表面にめっきや表面処理、熱処理による収縮などが原因で、「通りゲージが通らない」「おねじがきつくて入らない」場合があります。このような場合に活躍するのがオーバサイズのタップです。

オーバサイズタップとは、読んで字のごとく、通常精度よりも大きな精度のタップを意味します。イメージはできるかと思いますが、「具体的にどれだけ大きくすれば良いか分からない……」とご相談いただくことがあります。

ここからは、めねじにめっきや表面処理をする場合、どの程度オーバにすれば良いか、気を付けていただきたい点についてご説明します。

例としてメートルねじに、めっきの厚さが10μmとした場合、皆さんはどの程度のオーバサイズを想定しますか?下の4択から選んでみていただければと思います。

① 10μm
② 20μm
③ 30μm
④ 40μm

正解は④の40μmです。めっき厚が10μmなのになぜ??とお思いかもしれませんので、解説します。

ねじ山にめっきの厚みを加えると、「めっきの厚さの影響=ねじの径に与える影響」とはなりません。メートルねじはねじ山が全角で60°なので、径に与える影響は下の図の通り、3辺比=1:2:√3の「2」の辺に当たります。

ということで、片側でめっき厚の2倍。径なので、両側では4倍です。よって、めっき厚の4倍が、タップ選定時のオーバサイズの目安となります。

タップの選定に必要な、タップ精度の表し方と考え方は、2020年3月号で解説させていただいていますので、あわせてご確認いただければと思います。

また、めっき加工前に検査するためのめっき前用ねじ用限界ゲージというものがあります。OSGのめっき前用ねじ用限界ゲージは、ねじプラグゲージは2級+0.03と6H+0.03、ねじリングゲージは2級-0.03です。これらは、めっきで多く用いられる電気めっき(膜厚6~8μm)を想定した精度設定になります(7μmの4倍≒0.03mm)。

熱処理による収縮に関しては、その変化量の想定が非常に難しいため、熱処理後に穴加工とねじ加工を行うという方法もあります。ただし、とても高硬度な加工となりますので、高硬度鋼用底刃付きスレッドミルAT-2など、高硬度鋼に対応可能な工具を推奨します。

技術の玉手箱は無料WEBセミナー「ランチタイムセミナー」で、より詳細な情報を加えて講師が解説します。今回の内容は5月25日(水)12:20~12:35にお届けします。お申し込みは下記からお願いいたします。

ランチタイムセミナー申込

K爺のイチオシ /  高品位なタップ加工

謹啓、薫風の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

令和4年も4ヶ月を過ぎ、もうすぐ半年が経とうとしています。気がつけば歳末!なんて、今年もあっと言う間に過ぎてしまうのでしょうか? (^^;

今月のイチオシは、時を振り返りつつ、当社タップの効果的な使い方について言及してみたいと存じます。

グラフ1は、当社営業マンがどんな課題に対してタップの提案をさせて頂いてきたのか?その構成比の推移のグラフです。

【グラフ1】

【グラフ1】

「耐久性」に関する提案が圧倒的に多い中、「加工品位」を課題とした提案の比率が増えているように見えます。確認のため、「加工品位」の構成比推移を折れ線グラフ(グラフ2参照)にしてみました。明らかに増えていることが確認できます。グローバル化に伴う付加価値向上ニーズの現れでしょうか?

また本年度は、比率としては小さいですが、「トルク過大」の急増が確認できます。加工機を小型化し、省スペースや消費電力の低減を図ろうとするニーズが増えているのでしょうね。

【グラフ2】

【グラフ2】

では、この増えている「加工品位」課題に、当社営業マンはどんなタップを提案して、その結果、お客様からどう評価頂けているのでしょう?確認したみたいと存じます。グラフ3を参照くださいませ。

【グラフ3】

【グラフ3】

提案頻度の一番高いのはA-TAPシリーズで、お客様の満足度は70%を超える高い評価を頂いております。

次いでノンコート品。まだまだタップは、表面処理の無いものを望まれるケースが多いのでございます。しかしながら満足度は50%。決して高いとは申せないのが厳しい現実でございます。

3番目に提案頻度の高いものはスレッドミルでございます。満足度はおよそ60%。しかしながら不満足の評価は頂いておらず、「高品位加工」においては、間違いない工具の選択肢としてスレッドミルをお薦めしたいところでございます。中でもイチオシのスレッドミルは、もちろんこちらAT-1でございます。

そして4番目はXPFシリーズ。提案頻度は約10%と、提案の機会はそれほど高くないものの満足は80%を超え、高品位な転造タップをお求めの際はぜひご検討頂きたく存じます。

以上、整理いたしますと、高品位なめねじを、
1.通常の切削タップの加工でお求めの場合はA-TAPを、
2.転造タップの場合はXPFを、
3.タップ加工に限定されない場合はスレッドミル(AT-1)を
お薦めする次第でございます。

本稿も、皆さまのお仕事の採算性や付加価値、生産性の向上並びに、我々の生産活動のSDGsな課題解決の一助となれば幸いでございます。

謹言

英語ワンポイント /  Packed like sardines

Packed like sardines
「ぎゅうぎゅう詰め」

sardineとはイワシ類(缶詰にされるようなことが多い小さな魚)のことです。

イワシのように詰められて

すし詰めになって

ぎゅうぎゅう詰めで

という意味となります。

昨日、さらちゃんは久しぶりにお休みを取ってお出かけしました。

けんさん:
さらちゃん、おはよう!
昨日のお休みはゆっくり楽しめたかな?

マサコちゃん:
さらさん、おはようございます!
久しぶりの有給休暇でしたもんね。有意義に過ごせました?

さらちゃん:
そうね、ショッピングして、お陰様で充実した休暇は過ごせたんだけど……

けんさん:
何々?過ごせたんだけどって意味ありげな感じ。何かあったの?

さらちゃん:
昨日は久しぶりに朝の電車に乗ったんですよ。
まだあまり人は出ていないと思ったんですけど、とんでもないっ!!!

People were packed like sardines.
(ぎゅうぎゅうのすし詰め状態でした)

それだけでもう疲れちゃって……

マサコちゃん:
そうですよね。満員電車って慣れないと疲れますもんね。

さらちゃん:
そう、もう疲れちゃって、疲れちゃって……
ホントはショッピングのあと、
美味しいものでも食べて帰ろうと思ってたんだけど、
結局、何も食べずに…あ~~~~~ぁ、ホント残念!!!

あっ!
けんさん、今日仕事終わったら美味しいもの食べにいきません?
ず~~~~っと自粛で我慢してた訳ですし、
そろそろ美味しい会食でチームワークを固めないと……
ね?で、私が何食べたいか分かります?

けんさん:
(ん?さっきPeople were packed like sardines.って言ってたよね?すし詰め状態?)
ま、まさか、お寿司とか言わないよね……

さらちゃん:
ピンポ~ン!大正解\(^o^)/
さすが、けんさん!
部下想いの優しい、じょ・う・し(上司)(^^)v

けんさん:
ん?そう?
(優しい上司?悪い気はしないなぁ…)
よし!そろそろ外食も出来そうだから、久しぶりにみんなで行きますか!

さらちゃん:
わーい、わーい\(^o^)/
いっぱい食べようねっ!

久しぶりの会食に歓喜のメルマガ編集部。
けんさんの財布は、ぎゅうぎゅう詰めどころかすっからかんになること必至でしょう。笑笑

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