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2022年6月号 (第198号)

技術の玉手箱 /  脆性(ぜいせい)材

早いもので2022年も折り返しの月となりました。

一年も残す所あと半分となる日の6月30日は、これまでの半年間を振り返って、この一年の目標を再確認する日「ハーフタイム・デー」なんだそうです。

少し気が早いですが一年の前半を振り返ってみると、徐々にリアル(対面)でお客様と接する場が増えてきたように思います。

4月にインテックス大阪で開催されたインターモールド2022では、多くのお客様にオーエスジーブースにお越しいただきました。ブース内で注目されたのは、「脆性材(ぜいせいざい)加工」「超硬直彫り加工」「微細加工」で多くの方にご質問をいただきました。

前置きが長くなりましたが、今回の玉手箱は、インターモールドでも注目の高かった「脆性材」をテーマにお届けしたいと思います。

まず、脆性材とはどのような材料のことを指すのか説明します。

脆性とは、物質が外力を受けたときに、ほとんど変形せずに破壊してしまう性質のことです。「脆い」の読みは「もろい」ですので、イメージができるのではないでしょうか。

具体的な材料としてはガラスやセラミックス、超硬合金などが挙げられます。窓ガラスにボールが当たれば割れますし、超硬工具をうっかり床に落とすと欠けたり、折れたりすることからもお分かりいただけるかと思います。また、脆いことに加えて、硬度が高いことも特徴と言えます。

では、硬くてもろい脆性材を加工するにはどのような方法があるのでしょうか。材料の特性を考えると、ワイヤカットや放電加工、電着工具や軸付砥石を用いた研削加工といった加工方法が一般的です。しかし、これらの加工は加工時間が長くなってしまうという課題があります。そこで現在では、加工時間短縮のため、PCD(多結晶ダイヤモンド)工具を活用した切削加工も登場しています。

脆性材加工の注意点としては、電着工具や軸付砥石、切削加工の加工の場合、加工時の切りくずが粉状になるため、加工機の摺動面に切りくずが入り込み、ダメージを与えてしまうことがあります。脆性材の加工では用途にあわせた加工方法を選ぶことが重要です。

余談ですが、「セラミックス」なのか「セラミック」なのかご存知でしょうか。本記事を執筆するにあたり疑問に思って調べてみました。「セラミックス」は、名詞として使用し、「セラミック」は形容詞として使用する説や、「セラミック」は原料のことで、「セラミックス」はセラミックを使用してつくられたものを表す……など諸説あるようです。

ちなみに、JISを調べてみると、JIS B 0170 切削工具用語(基本)には「セラミック工具:刃部の材料にセラミックス(酸化アルミニウム、窒化けい素など)焼結体を使用した工具」となっていて、定義が曖昧なようです。何が正解というのはなさそうで何だかモヤモヤします……

技術の玉手箱は無料WEBセミナー「ランチタイムセミナー」で、より詳細な情報を加えて講師が解説します。今回の内容は6月29日(水)12:20~12:35にお届けします。お申し込みは下記からお願いいたします。

ランチタイムセミナーのお申込みはこちらから

K爺のイチオシ /  AE-CPR4-H他

謹啓、青葉若葉の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

昨年の4月、工具の「ポジティブ」と「ネガティブ」という玉手箱を踏まえ、「ネガティブ」な刃型の代表として、Aブランドの高硬度鋼用超硬エンドミルを紹介させて頂きました。

今月のイチオシは玉手箱を踏まえず(笑)「ネガティブ」な刃型の代表、高硬度鋼用超硬エンドミルAE-Hシリーズのニューフェイスとして、今年の4月にリリースされたAE-CPR4-Hシリーズを紹介したいと存じます。

AE-CPR4-Hシリーズは、日本語で正しく表記しますと『高硬度鋼用超硬エンドミル ロングネックラジアスタイプ 高能率仕上げ用4刃』となります。

品名が余りに長くて、ピンとこないので(^^;まずは以下の加工動画をご覧頂ければと存じます。



動画は、AE-CPR4-H の0.8(外径) x R0.2(コーナ半径) x 6(首下長)でSTAVAX(52HRC)を、粗加工、中粗加工、仕上げ加工で、条件を変えて加工したものでございます。以下、条件をまとめておきますね。

粗加工中粗仕上げ1仕上げ2仕上げ3
切削速度
(m/min)
7553535353
回転速度
(min-1
30,00021,00021,00021,00021,000
送り速度
(mm/min)
1,8001,3441,3441,4001,400
一刃当たりの送り量
(mm/t)
0.0150.0160.0160.0170.017
切込深さap
(mm)
0.050.050.040.020.16
切込幅ae
(mm)
0.250.10.10.30.02

AE-CPR4-Hは、切削条件を変えることで、粗加工から仕上げ加工まで対応できる『高硬度鋼用超硬エンドミルロングネックラジアスタイプ高能率仕上げ用4刃』であることがお分かり頂けたかと存じます。以下、幅広い加工領域に対応できる、その特長を整理させて頂きました。

4枚刃仕様
一般的には2枚刃が多いところを、4枚刃とすることで高能率加工を実現

スパイラル形状の新ギャッシュ仕様の採用※
切りくず排出性を向上させ、切りくずの嚙み込みを防止し、突発的な折損を抑止、安定加工を実現
※外径φ1以上、かつコーナRがR0.1を超えるサイズに適用

不等分割刃の採用
とかく突き出しが長くびびり易い加工が多い中、びびりを抑止、高能率で安定した加工に寄与

コーナR精度±0.005
高いコーナR精度で高精度加工を実現

h4(0/-0.004)シャンク
高精度シャンクで振れを抑止、高精度焼き嵌めホルダにも対応

以上、高硬度鋼用超硬エンドミルAE-Hシリーズのニューフェイス、AE-CPR4-Hをイチオシとして紹介させて頂きました。本稿も、皆さまのお仕事の採算性や付加価値、生産性の向上並びに、我々の生産活動のSDGsな課題解決の一助となれば幸いでございます。

謹言

追伸
その他、高硬度材に対応するラインナップも追記しておきたいと存じます。
「え?欲張り?」失礼しました<(_ _)>

CBNエンドミルシリーズ

CBNエンドミルシリーズ電着ダイヤモンドツールのセラドリルとセラタップ

PCD工具(6CxOSG)

英語ワンポイント /  Rain or shine

Rain or shine
「何があっても」

直訳すると「雨または輝き」という意味で、「晴雨を問わず」から「どんな状況でも、何があっても」という解釈で使われます。

6月。そろそろ梅雨入りでしょうか?

けんさん:
あ~あ、今日もじめっとした天気だねぇ。ここのところ、晴れの日は続かないし……

マサコちゃん:
そうですね。
さすがに梅雨の時期ですから仕方がないですよね。でも……
歴史上、止まなかった雨はありませんっ!(キリっ)

さらちゃん:
マサコちゃん、今週末の天気予報は?

けんさん:
今週末は~……
あ、また雨マークですね!何かあるんですか?

さらちゃん:
ず~~~~~~っと、楽しみにしてた野外フェスがあ・る・の・よ~\(^o^)/
私の大好きなバンドがたっくさん出るの!!でも、天気が……

けんさん:
週末は雨確定だね!(笑)
残念ながらズブ濡れ必至。
風邪ひくかもしれないから、行くのやめたら?笑笑

さらちゃん:
な、な、何を言ってるんですか!!!
こ、こ、これを楽しみに仕事頑張ってきたんですから!

I’ll be there this weekend, rain or shine.
(私はどんなことがあっても週末はそこに行きます)

しかも私は晴れ女だし(*^^)v

けんさん:
そ、そう?
じゃ、大丈夫じゃない?
は、晴れると良いね!
目を笑わせながら

マサコちゃん:
けんさん、けんさん…
小声でけんさんを手招きし
ここだけの話ですよ。
さらさんって、何か大事なイベントの時って結構雨なんですよね!(笑)

けんさん:
ぷっ、それって完全な『雨女』じゃん(爆笑)
う~む……
確かに、さらちゃんと一緒に出掛けた時は雨の日が多かった気がする。
さらちゃん、自分で『雨女』って気が付いてないのか?能天気な……笑笑

声を潜めて笑う二人の傍らで、

「週末は絶対晴れるんだ!」

と、信じて疑わないさらちゃんなのでした。さて、今週末の天気は……

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