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Environment

基本理念・方針

環境ビジョン

環境基本理念

  • 経営基本方針との調和を図りながら地球環境を保全し、自然との共生を基本的責務との認識に立ち行動する。
  • 三つの宣言(1996年10月)「地球会社」「健康会社」「環境に優しい会社」を企業倫理に基づき広く情報を公開する。
  • 社会に貢献する商品・サービスの提供を図るとともに環境への配慮を重要課題とする。
  • 社会規範を順守し、コミュニケーションを通じて力を合わせ調和のとれた持続可能な発展に貢献する。

環境方針

私たちの行動方針

  • 世界の産業に寄与するツールの開発・設計から廃棄までの各領域において、省資源・省エネルギーの推進・廃棄物の削減を通して、環境の保全・向上に努めるとともに、環境に配慮した製品の提供に努めます。
  • 継続的改善と汚染の予防に努めます。
  • 環境に関わる法規制、その他の要求事の法の遵守はもとより、環境に影響を与えるおそれのある事業活動を責任をもって管理し、社会生活の向上に努めます。
  • 環境目的及び目標を法規の要求事項・保有する環境側面・利害関係者の見解などに基づき設定し、年度毎に見直します。
  • 本方針を環境管理システムにより実行し、維持するとともに全従業員これを周知します。
  • 本方針の開示を社外から要求された際には公開します。

環境マネジメント

環境マネジメント体制

オーエスジーでは、本部環境委員会を設置し、社内横断的に環境戦略を立案し、積極的に環境問題の解決に取り組んでいます。環境マネジメント体制は、環境負荷の大きい現場に近い部署が環境マネジメントの主体となり、環境マネジメント活動はトップマネジメントとして環境担当役員、統括環境管理責任者として品質保証部長が体制をつくり活動しています。

環境マネジメント体制図
環境マネジメント体制図

環境実績と目標

オーエスジーでは省エネルギーの目標を、「オーエスジー第9次環境中期計画」に基づき、省エネ法で定められた年1%の削減目標に沿って活動をしています。エコプロダクツ活動として、環境配慮性の高い製品の開発に取り組んでいます。設計・開発段階でデザインレビューを実施し、原材料の調達から製品の廃棄まで、製品のライフサイクル全体における環境への配慮を推進しています。
また、エコファクトリー「環境にやさしい工場で環境にやさしい製品づくり」実現のために環境負荷低減、リスク低減、環境意識啓発、生産工程のDX化による高能率・省エネルギー生産を目指すなど様々なテーマに取り組んでいます。エコプロダクツ・エコファクトリーについては、環境目標達成を目指し、2021年度の実績をベンチマークとして点数評価しています。2022年度の実績評価としては、省エネルギー、エコプロダクツ、エコファクトリーともに目標を達成しました。

2022年度環境実績及び2023年度目標

No 環境目的 2022年度 2023年度
項目 内容 目標値 実績値 目標値
1 省エネルギー 総エネルギー使用量削減
(エネルギー源:電気・重油・LPガス)
総使用量BM:95,676GJ/月
1.0%削減
1,118GJ/月
削減
1.2%削減
1,360GJ/月
削減
1.0%削減
1,118GJ/月
削減
2 エコプロダクツ 環境に優しい製品開発 34点 45点 35点
3 エコファクトリー 環境に優しい製品づくり 37点 74点 38点

※環境活動のレベルアップ 弊社基準点数化

ISO14001の取得

ISO14001

登録番号: JQA-EM1088
審査機関: 一般財団法人 日本品質保証機構
対象範囲: 切削工具、転造工具、測定工具、塗工用工具、ドライバービット及び専用工作機械の設計・開発、製造及び付帯サービス(技術資料の提供、技術指導、校正)

<ISO14001 グループ会社取得状況>

  • オーエスジーコーティングサービス株式会社
  • 大高精工株式会社
  • 株式会社青山製作所
  • ノダプレシジョン株式会社
  • 日本ハードメタル株式会社(本社・本社工場・営業部/九州橘工場・営業部/九州北方工場)
  • OSG Sulamericana de Ferramentas Ltda.
  • OSG GmbH
  • OSG Korea Corporation

環境負荷物質の管理

オーエスジーグループでは、汚染防止の取り組みとして各事業所ごとに緊急事態訓練等を実施し、流出時や漏洩えい時の対策確認に取り組んでいます。
また、製造工程において取り扱う化学物質の中でPRTR制度の対象となっている化学物質を把握しており、対象化学物質クロム、モリブデン、コバルト、バナジウム、マンガン、ニッケルの6種類(円グラフ参照)の取扱量を把握しています。

PRTR対象化学物質

PRTR対象化学物質

環境データ

環境会計

環境会計システムは、環境省の「環境会計ガイドライン」を参考にしています。環境会計を通じて、環境保全活動に取り組むオーエスジーの姿勢と考え方を理解いただき、更なる社会との良好な関係の向上を目指します。

過去3年間のコストと効果の推移

[千円]
2020年度 2021年度 2022年度
1.積極的コスト 223,520 51,026 68,827
2.維持コスト 66,326 63,824 74,989
3.環境損失補償 0 0 0
4.環境保全効果 37,169 12,103 33,431

2022年度のコストと効果の詳細

■コスト

[千円]
分類 項目 具体的な取り組み内容 投資金額
1. 環境目的達成に向けた
「積極的コスト」
①公害防止コスト - 0
②地球環境保全コスト 熱源機・変圧器・空調更新、照明LED化等 68,827
③資源環境コスト - 0
小計 68,827
2. 環境マネジメントシステムの「維持コスト」 ①環境保全活動に伴う人件費 環境事務局経費
マネジメント運用経費
13,500
②環境教育
教育資料作成コスト
セミナー参加等 2,723
③環境監査関連費用 外部審査費用、登録維持費用 816
④環境関連法規制対応コスト 特定化学物質測定等 1,478
⑤廃棄物処理及び
リサイクル費用
廃棄物処理費用 52,404
⑥循環測定費用 各種環境測定、分析費用 4,068
⑦社会活動における
環境保全コスト
日本機械工具工業会
環境委員会活動費用
0
小計 74,989
3. 環境損失補償費用 土壌汚染
自然破壊修復コストなど
- 0
小計 0
合計 143,816

■効果

分類 項目 具体的な取り組み内容 投資金額
4. 環境保全効果 環境改善効果の合計 熱源機、変圧器、空調更新
LED照明による省エネ
33,431
合計 33,431
  • エネルギー使用量

    エネルギー使用量
  • CO2排出量

    CO²排出量
  • 廃棄物排出量と有価物比率

    廃棄物排出量と有価物比率
  • 排水量

    排水量

事業のマテリアルバランス

オーエスジーは、低炭素社会の実現と資源循環型社会の構築に貢献すべく、事業活動におけるさまざまな環境への影響を把握・管理し、エネルギー使用量の削減や製造プロセスで発生した廃棄物を再資源として使用する等の努力を続けています。

事業のマテリアルバランス

TCFD提言に基づく情報開示

オーエスジーグループにとって気候変動は事業の持続的成長に影響を与える重要課題であると認識しています。2021年10月に賛同したTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言を踏まえ、気候変動シナリオ分析に着手し、以下の枠組みで取り組みを進めています。

リスクマネジメント

オーエスジーでは、気候変動問題を重要な経営課題の一つとして位置づけ、気候関連の課題は「サステナビリティ委員会」の委員長である社長が監視、監督責任を持っています。「サステナビリティ委員会」では、気候変動をはじめとするESGに関連した課題、方針やビジョンの徹底、重要施策などについて審議し、活動状況は定期的に取締役会へ報告します。サステナビリティ推進のための施策は、サステナビリティ委員長である社長の決定の下、各組織の部門長(ESG 責任者)及び推進担当者が実行していきます。
リスク及びコンプライアンス管理委員会では、気候変動リスクをはじめとした自社全体のリスクについて、事業への影響度をもとに優先度を評価します。
気候変動に関するリスク・機会のモニタリングについては、サステナビリティ委員会、リスク及びコンプライアンス管理委員会、安全衛生委員会が連携して進めています。

サステナビリティ推進体制図
環境マネジメント体制図

戦略とシナリオ分析

1.5℃シナリオ、4.0℃シナリオを選定し、下記シナリオを参考にリスク、機会及びその対応について検討を行いました。
[参考にしたシナリオ]1.5℃シナリオ : IEA NZE2050 など 4 ℃シナリオ : IPCC RCP8.5 など

リスクとその対応策

タイプ 小分類 リスク 影響度 対応
移行リスク 政策・
法規制
GHG排出に関する規制の強化 炭素税等による製造・開発・生産・調達コストの増加 CO2の削減目標の設定
工場でのCO2フリー購入、オフサイトPPA、カーポートPPA導入
エコファクトリー推進(自社製工作機械のエネルギー効率化、設備の運用改善、見える化)
化石燃料発電への規制強化 化石燃料発電関連の工具需要減、開発・製造コストアップ ターゲット市場の変更に合わせた製造品目の見直し
技術 再エネ、省エネ技術の普及 開発・製造コストの増加 再エネ市場動向の注視、需要の増加が見込まれる切削工具への開発リソースの投入
市場 環境負荷の少ない製品への移行 環境に配慮できていない製品・サービスの売上減少 環境対応型切削工具の開発
EV化、燃料電池車の拡大 ガソリン車向けの工具需要減少 ガソリン車以外への開発・設計リソース投入
評判 顧客、投資家の変化 情報開示不足による企業価値低下、受注機会喪失 積極的な情報開示、CDP質問書への回答
環境に配慮できていない事業の規模縮小 事業ポートフォリオの最適化検討(小径微細工具)
資金調達コストの増加 ESG/SDGs評価型融資の導入
物理リスク 急性 異常気象の激甚化 サプライヤー見直しによる調達コストの増加 サプライヤー全体でのBCP検討
(調達先の自然災害リスク、物流リスク、原料調達リスク把握等)
プライヤ―の被災による資材調達難、生産停止、生産遅延 サプライヤーの多角化
自社工場の被災による生産設備の損傷、生産停止、生産遅延、有害物質の流出 BCP策定・見直し、具体的な設備対策、生産拠点の分散化、有害物質等の管理徹底
慢性 平均気温の上昇 空調エネルギーの増加 高効率空調機の導入
従業員の労働環境悪化 工場における省人化・自動化推進(自動測定・自動包装)、安全健康経営推進、工場内温熱環境の改善
電力、水不足による生産停止 自社発電設備、蓄電池の導入、工場・事務所での使用電力・水の使用量低減

※時間軸については、2030~2050年を想定しています。

機会とその対応策

タイプ 小分類 機会 影響度 対応
移行リスク 政策・
法規制
GHG排出に関する規制の強化 炭素税を加味した投資回収年数(ICP)の整理による投資ハードルの低下 インターナルカーボンプライシングの導入
技術 再エネ、省エネ技術の普及 再エネ、省エネ技術に関する工具の需要増加 省エネ設備、再エネ関連向け工具の開発、販売拡大
市場 再生可能エネルギーの拡大 太陽光発電パネル・洋上風力の開発に伴うエネルギー事業の需要増加 蓄電池、再エネ、水素関連向け工具の開発、販売拡大
環境負荷の少ない製品への移行 長寿命製品の需要拡大 長寿命製品のさらなる品質強化、開発、販売拡大
加工時間短縮、加工能率アップを可能とする工具の開発
EV化、燃料電池車の拡大 電池開発促進による精密な金型加工の需要増加 微細精密加工分野の販売拡大
EV充電器、蓄電池の需要増加 EV充電器、蓄電池向け加工工具の開発加速
半導体、コネクタ、電子部品市場増加による小径工具(微細加工)の需要拡大 小径工具の開発、投資拡大、販売増強
評判 顧客、投資家の変化 積極的な情報開示によるステークホルダーからの評価向上 ESG/SDGs評価型融資の導入
物理リスク 急性 異常気象の激甚化 自然災害発生時の防災関連製品やサービス等の需要増加 防災関連向け工具の開発

※時間軸については、2030~2050年を想定しています。

カーボンニュートラル

CO2排出量の削減

2022年1月に発表した中期経営計画「Beyond the Limit 2024」において以下の目標を掲げています。

  • ・ 2030年度目標:2019年度比30%削減
  • ・ 2050年度目標:カーボンニュートラル達成

2023年度はCO₂排出量のScope3算出とCDPでの「A」スコア取得を視野に入れた取り組みを進めてまいります。

カーボンニュートラル宣言

目的達成に向けたCO2排出量削減イメージ
カーボンニュートラル
STEP1 減らす(省エネ)

製造プロセスの省エネ化

  • ・自社工場での生産活動におけるエネルギー効率の向上のための高効率設備の導入や取り組み
  • ・カーボンニュートラル達成のために、充分な省エネ水準を満たす高効率設備への投資
  • ・省エネルギーのための新プロセスの研究開発
STEP2 創る

クリーンエネルギーの利活用

  • ・太陽光発電設備等の導入
  • ・自社の事業活動にて利用する電力のクリーンエネルギーへの転換のための設備導入や取り組み
STEP3 活かす

CO2フリー電気

  • ・再生可能エネルギー由来電力の購入
  • ・カーボンオフセットプラットフォームの検討

再エネの導入・省エネ活動

営農型オフサイトPPAの導入

寮生との交流の様子

2022年12月、アグリガスコム株式会社、及び中部電力ミライズ株式会社とともに営農型オフサイトPPAサービスの実施に向けた協定を締結しました。本協定に基づき、中部電力ミライズ株式会社は、アグリガスコム株式会社が愛知県豊川市内の10カ所で設置を進める太陽光発電所から電気を調達します。この発電所はオーエスジー専用の太陽光発電所であり、発電された電気は2023年2月26日よりオフサイトPPAサービスとして、オーエスジーの4つの工場に20年間にわたり供給されます。この取り組みにより、年間2,000トンのCO2排出量を削減することが可能です。また、アグリガスコム株式会社が設置する太陽光発電所のうち6カ所は、太陽光パネルの下で農業生産を行う「営農型太陽光発電所」と呼ばれるもので、この「営農型オフサイトPPAサービス」は中部エリアで初めての事例です。
今後も再生可能エネルギー由来の電気の活用を進めることで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。

発電所

1 上長山町西新屋太陽光発電所5 249.9kW 294MWh/年
2 ベリーランドファーム足山田 249.9kW 423MWh/年
3 足山田仲野ソーラーファーム 249.9kW 359MWh/年
4 上長山町小南口原ソーラーファーム7 249.9kW 475MWh/年
5 上長山町宝川太陽光発電所 49.5kW 110MWh/年
6 上長山町土橋ソーラーファーム11 800.0kW 1,625MWh/年
7 上長山町藤八太陽光発電所6 249.9kW 365MWh/年
8 上長山町小南口原ソーラーファーム18 249.9kW 339MWh/年
9 上長山町上新屋ソーラーファーム17 499.0kW 612MWh/年
10 上長山町小南口太陽光発電所 249.9kW 354MWh/年

発電所出力合計 (AC):3.1MW
発電所計画発電量計:5,175MWh/年

需要地

1 八名工場 1,553MWh/年
2 新城工場 2,070MWh/年
3 豊橋工場 776MWh/年
4 大池工場 776MWh/年

需要地買取量合計: 5,175MWh/年

省エネ活動

コンプレッサー稼働による省エネ活動

オーエスジーではコンプレッサーを稼働させてエアー供給を行っており、機械とコンプレッサー稼働状況を把握し、最適な条件でコンプレッサーを稼働させて省エネ活動を実践しています。このような活動として、夜間の機械稼働状況を把握し機械が夜間稼働しない工場にはエアー供給を止めて、夜間稼働をしているエリアもエアー使用量は少量のため、小型のサブコンプレッサーを稼働することにより電力量を抑えています。
また、この活動は2022年度 日本機械工具工業会 第7回環境活動交流会にて環境活動賞を受賞しました。

コンプレッサー稼働による省エネ活動

環境教育

新任管理監督者はISO14001のマネジメントシステムを理解し、環境内部監査員として活躍してもらうために、力量教育を実施して社内認定しています。
また、各事業所の環境担当者には幅広く環境法の基礎的な知識を習得してもらうため、環境法規制教育で知識と実践的な力量の向上に取り組んでいます。緊急時に対する対応訓練についても各事業所の担当者への周知徹底を行っています。

教育体制図
環境マネジメント体制図

環境活動の沿革

オーエスジー グループ会社
全事業所 製造部門
2010年
  • 日本工具工業会
    第4回環境賞受賞
    「環境大賞」「環境貢献賞」
  • 空調機へのインバータ取り付け
2011年
  • 日本工具工業会
    第5回環境賞受賞
    「環境大賞」
  • PCBの早期登録分16台処分
2012年
  • 日本工具工業会
    第6回環境賞受賞
    「環境大賞」「環境貢献賞」
2013年
  • 日本工具工業会
    第7回環境賞受賞
    「環境大賞」「環境貢献賞」
2014年
  • 日本工具工業会
    第8回環境賞受賞
    「環境栄誉賞」「環境貢献賞」
  • LPG空調機を電気式チラーに更新
  • 日本ハードメタル(株)本社・本社工場ISO14001取得
2015年
  • 日本機械工具工業会
    平成27年度「環境活動賞」受賞
  • PCB含有物の処分
2016年
  • 日本機械工具工業会
    平成28年度「環境活動賞」受賞
2017年
  • 日本機械工具工業会
    平成29年度「環境活動賞」受賞
  • ドイツOSG GmbH
    ISO14001取得
2019年
  • 日本機械工具工業会
    令和元年度「環境活動賞」受賞
2020年
  • 日本機械工具工業会
    令和2年度「環境特別賞・環境活動賞」受賞
2021年
  • 日本機械工具工業会
    令和3年度「環境活動賞」受賞
2022年
  • 日本機械工具工業会
    令和4年度「環境活動賞」受賞
オーエスジー グループ会社
全事業所 製造部門
1996年
  • 環境にやさしい会社宣言
  • トリクロロエチレン廃止
1997年
  • 韓国OSG ISO14001取得
1998年
1999年
  • 環境方針制定
2000年
  • ISO14001認証取得
    (国内全9事業所)
  • 新城工場
    塩化メチレン対策洗浄機導入
  • オーエスジーコーティングサービス(株) ISO14001を取得
  • オーエスジーシステムプロダクツ(株) ISO14001を取得
2001年
  • 超硬研削油濾過廃珪藻土売却化
  • 包装資材の塩ビ全廃
  • ソルト熱処理廃止
2002年
  • 本社エコアイスの導入
  • 包装資材有害物質含有調査
  • 工場の定温室化工事開始
  • 焼却炉3基から1基に削減
  • ブラジルOSF
    ISO14001取得
2003年
  • 購入品有害物質含有調査
2004年
  • ゼロエミッション98%
  • 焼却炉全廃
  • (株)ノダ精工 ISO14001取得
2005年
  • 八名工場研削油の塩素フリー化完了
  • 三和精機(株)滋賀工場
    ISO014001取得
2006年
  • 塩化メチレン洗浄機全廃
  • 新城・豊橋・大池工場の自家発電中止
  • (株)オーモリ KESを取得
2007年
  • 日本工具工業会
    第1回環境賞受賞「環境大賞」「環境貢献賞」
  • 製品に「エコロジー宣言」
  • 日本ハードメタル(株)九州工場
    ISO14001取得
  • (株)青山製作所 ISO14001取得
2008年
  • 日本工具工業会
    第2回環境賞受賞
    「環境大賞」「環境貢献賞」
  • 研削油塩素フリー化
    全社100%
  • 大高精工(株)ISO14001取得
  • 大宝産業(株)ISO14001取得
2009年
  • 日本工具工業会
    第3回環境特別賞受賞
  • 八名工場集中クーラント装置冷却用熱交換器をトップランナーに変更

環境に優しい製品づくり

オーエスジーは、無駄なエネルギーを使わない環境に優しい加工や、お客様の加工効率向上・加工コスト削減を実現するために製品や新技術の開発を行っています。

事業所での再資源化の取り組み

オーエスジーの主要事業所では、事業活動の中で廃棄物の削減や再資源化を積極的にすすめ、2005年度以降、再資源化率99%以上を達成しています。

循環型社会を目指したリサイクル活動

循環型社会を目指したリサイクル活動

資源循環の取り組み

廃棄物について、ゼロエミッション活動を推進しています。再利用、再生利用による資源が循環する仕組みをつくり、排出されるごみを適正に処理する体制を確立し、2005年からリサイクル率99%以上を実現しています。

リサイクル率

[%]
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
99.8 99.7 99.7 99.8 99.7

リサイクル重量

[t]
金属屑(売却) 661.1 廃砥石(リサイクル) 41.5
紙ダンボール(売却) 47.2 廃プラ(リサイクル) 54.2
廃油(売却、リサイクル) 477.1 木屑(リサイクル) 83.5
油泥(売却、リサイクル) 211.5 その他(リサイクル) 58.8
廃珪藻土(売却、リサイクル) 433.1 総再資源化重量 2,068.5

製品ケースの統廃合によるプラスチック使用量の削減

タップ・エンドミル・ドリルの多品種化に伴い、ケースや包装形態も多様化している一方で、マイクロプラスチックによる海洋汚染が世界的な問題となっています。現在、オーエスジーグループでは包装ケースやラベルの統一など、より環境負荷の少ない新規ケースの導入や包装フィルムへの切替に取り組んでいます。
2021年より対象の78種類中20種類の包装形態の順次統合(集約)を開始しました。この取り組みで最終的には年間の廃プラスチック排出量である12トンの削減ができる見込みです。

環境配慮型の製品・サービス

オーエスジーでは、環境に優しい製品づくりやお客様への環境に優しい製品の提供に努めています。再研磨事業の充実や、高速切削、長寿命高能率、省資源化した製品の開発を通じて環境負荷低減に積極的に取り組んでいます。

超硬リサイクルの推進

超硬工具には、タングステン・コバルト等の希少資源が原料に含まれており、オーエスジーグループ全体で超硬製品のリサイクルに取り組んでいます。使用済み工具をお客様から回収し、希少金属をリサイクルすることで素材として再生して資源を有効活用することで、お客様のCSR活動やゼロエミッション推進に役立てるよう取り組んでいます。

超硬リサイクル活動

超硬サイクル活動

オーエスジーは、日本ハードメタル株式会社と協力し、超硬工具リサイクルを推進しています。

日本ハードメタル「超硬リサイクル」の特長

  • 超硬工具であれば、エンドミル・ドリル・リーマ・チップ等の分別は不要
  • 多少の異材質工具が混入もOK(サーメット、セラミック、または鋼材シャンク付のものは選別)
  • 1回あたりの回収量:20kg~(送料は日本ハードメタルにて負担・宅配便等着払い)
  • リサイクル料金:振り込みにて対応

再研磨・再コーティングサービス

タップ・エンドミル・ドリル等の切削工具は使用を繰り返すと摩耗して切れ味が悪くなりますが、再研磨により新品同様にその切れ味がよみがえります。必要に応じて再コーティングも可能です。
オーエスジーグループでは再研磨・再コーティングをグループ会社で行っており、お客様のご要望にお応えしております。
再研磨サービス
再研磨サービス

環境に配慮した製品開発

製品名
インデキサブルフラットドリル PDZ
インデキサブルフラットドリル PDZ
課題
φ16以上の座ぐり加工を行う際に超硬ソリッド工具、または先端が超硬ドリル形状のヘッド交換式ドリルが主流となっています。超硬部分の価格が非常に高い、もしくは何度も再研磨をして使用するため、工具管理が手間となっています。
また、従来ドリルでは加工ワークの底面段差が大きく、次工程にて段差を取り除く加工が必要になります。旋削加工においては、穴加工、内径、端面とそれぞれ違う工具を使用する必要があり、必然的に工具本数が増えてしまいます。
そこで、加工に応じて刃の交換をすれば使用することができ、多くの工具を所有しなくても済むインデキサブルのフラットドリル開発に着手しました。
*ねじやボルトの頭部分が出っ張らないように埋め込むための穴を加工したり、ボルトやナットの締め付ける力を均一化して締結力を確保する目的で平坦に加工すること

開発品

加工能率と工具寿命をカバーしたインデキサブルフラットドリル PDZには3つの大きな特長があります。

1

切りくず分断性に優れたインサート形状を採用

切れ刃に対して大きく盛り上がったマッスルブレーカを採用することで切りくずをカールさせて、優れた切りくず分断性を実現しました。*マッスルブレーカ:オーエスジーでの呼称

1
2

切りくず排出性に優れた溝仕様

溝表面を研磨することで、切りくずの流れをスムーズにして排出性の向上を実現しました。

2
3

インサート配列の最適化

インサートの配列方法を最適化することで、中心刃の刃先への加工負荷が低減しました。加えて旋削加工においても内径・端面加工が可能で、工程集約が可能な仕様です。

3
開発者の声

現在、切削加工においては、高能率や高精度、長寿命といった要求だけではなく、SDGsへの取り組みの中で、廃棄物をどれだけ削減できるかなど、環境負荷に配慮したプロセスも求められるようになりました。
インデキサブル工具を検討することで、お客様にとって廃棄物の削減につながります。複合加工による工程集約を実現することで、従来加工から生産性を落とさずに加工できる可能性が見えてきました。
今後もESG経営推進の一環として、地球に優しい製品を通じて社会に貢献していきます。

デザインセンター 開発グループ
インデキサブルツール開発チーム
菅沼 充

SDS(安全データシート)

SDS(GHS分類含む)は、「ダウンロード」の「技術情報」をご覧ください。