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2019年6月号 (第162号)

技術の玉手箱 /  手加工?機械加工?

令和への改元を機に、平成30年間を振り返りながら感慨にふけった方も多いかと思います。が、当社にはそれよりはるか昔、昭和初めの創業以来80年以上、ほぼ基本仕様を変えることなく脈々と作り続けているロングセラー、“ハンドタップ”という製品があります。溝がまっすぐで非常にシンプルな構造をしており、いわばタップの元祖として、ねじ規格・呼びサイズのバリエーションが非常に豊富です。超極太(ユニファイ4インチ)品ともなると、なんと!お値段55万円超え!!

このハンドタップには食付き(=くいつき)のバリエーションが3種類(9山、5山、1.5山)も用意されているというのも大きな特徴です。そもそも食付きとは、タップ先端に設けられている傾斜部分を指し、めねじ加工の際にあらかじめ明けられた下穴から“ねじ山を削り出す仕事を専門的に担う”重要な箇所です。

食付きが長いと、切削加工時の負荷が分散されるため楽に加工が進められますが、特に止り穴の場合、ねじ奥に不完全ねじ(相手のおねじがはまらない部分)が長く残ってしまうという弱点があります。

逆に食付きが短いと、切削時の負荷が一気に集中しますから耐久面では不利ですが、止り穴であってもねじ奥の不完全ねじを、うんと短く抑えることができるという利点があります。

その昔、現在のように機械での加工が主流でなかった時代には、タップ加工は人力で行なうのが一般的でした。ハンドタップは文字通り、“手加工”でひとつのめねじを仕上げるために、長い食付きから順に短い食付きへと計3本を使って削り出す、非常に工夫されたしくみなのです。ちなみに現在では機械加工が主流となっていますので、ハンドタップの任意の食付き長さを選び、機械加工で使っても特に問題はありません。誤解なさいませんように・・・。

なお、業界では“マシンタップ”という言葉もよく使われます。ただしこの言葉にはいろんな解釈がありますので注意が必要です。ハンドタップが手加工向けでしたからマシンタップといえば機械加工向けになるわけで・・・日本国内では一般的に

(1) ナット加工専用機械で使われる“ナットタップ”(品名記号= NT)を指す
(2) 機械加工主体という意味で“スパイラルタップ”(品名記号= SFT)や“ポイントタップ”(品名記号= POT)を指す

のいずれかであるケースが多いのですが、これが海外となりますと

(3) ストレート溝(品名記号 MT)=国内でいうハンドタップ仕様のことを指す
というケースも存在します。

誤解を避けるためにも“マシンタップ”という表現から製品を特定する場合は、きちんと内容確認することをお奨めします。

謹啓、入梅の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。今月のイチオシは、先月の「技術の玉手箱」に引き続き、金型の生産性向上に繋がるご紹介を。まずはこちらをご覧ください。当社のエンドミルの、ニーズ毎のお客様満足度でございます。

【エンドミルのニーズ毎満足度】(当社調べ)

【エンドミルのニーズ毎満足度】(当社調べ)

手前味噌ではございますが、当社のエンドミルは生産性向上ニーズで高い満足を頂けていることがお分かり頂けるかと存じます。その「生産性向上ニーズ」の中で、ひと際高いご評価を頂いておりますのがPHXエンドミルシリーズでございます。じ、実は…こうして、改めて確認しまして、その高い満足度に、び、びっくりした、け、K爺でございます。

【生産性向上ニーズにおけるPHXエンドミルご使用評価】(当社調べ)

【生産性向上ニーズにおけるPHXエンドミルご使用評価】(当社調べ)

一体、お客様のどんな課題をクリアし、高いご評価を頂けたのでしょう?確認してみました。以下、代表的なお客様の声でございます。

「深彫り加工でのびびり抑制」
「焼き入れ材の加工時間削減」
「リブ溝加工の能率アップ」
「加工時間の短縮と使用工具種類の削減」

「ビビり易い加工を高能率に」、「加工時間のかかる焼入れ材の加工時間の短縮に」、はたまた「加工時間の短縮と工具の本数削減に」そんなニーズをお持ちのお客様、是非お試し頂きたいと存じます。本稿が、皆さまの生産性向上に寄与出来ましたら幸いでございます。

謹言

英語ワンポイント /  I have better things to do

・・・ 他にもっとする事がある。こんなことをしてもしょうがない。

いよいよ来週に迫ったイベント。メルマガ編集部は最終の打ち合わせなう。いつになく?いや、いつも通り?に(笑)ちょっとエキサイティングで…

さらちゃん:
来週のイベントですけど、折角だから元気いっぱい、原色祭りでド派手にいきたいよね!マサコちゃんはどう?

マサコちゃん:
そうですね。でも、ただ派手なだけじゃなく、可愛らしいところも欲しいですね。

さらちゃん:
だよねえ。じゃ、やっぱりクレヨンしんちゃん的な感じ?

けんさん:
ちょ、ちょっとふざけ過ぎじゃない?せめてサザエさんくらいで…

さらちゃん:
は?けんさん!何言ってるんですか!今の園児は、断然クレヨンしんちゃんですよ!。

けんさん:
いやあ、そうは言ってもあんまり落ち着きがないのもねえ…

さらちゃん:
「I have better things to do than to argue with you!」(あなたと議論していてもしょうがない!)
マサコちゃん、あっちの会議室で二人で打ち合わせしましょう!

けんさん:
えっ、何?何? へっ?なんで二人とも出て行っちゃうの?話の続きは?ん?


こうして、一人残されたけんさん。けんさんの今日の仕事は?そして、いよいよ来週に迫ったイベント、近隣の園児を招いての「大騒ぎのOSG!」はどうなることやら?(笑)注:全文フィクションでお送りしました(^^;

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