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2019年5月号 (第161号)

技術の玉手箱 /  生産性について考える

先月はインターモールドでした。お忙しい中ご来場いただき、ありがとうございました。お役にたてる情報はございましたか?お役立ち情報を少しでも提供できていたなら嬉しいです。

この機会に日本の金型生産について確認してみたいと思います。日本の金型生産は、平成22年以降、安定して増加しており、平成29年度には、ほぼ10年ぶりに1兆5千億円の大台を超えました。
[参考:日本金型工業会ホームページ「工業統計(平成28年)」
工業統計&機械統計金額 推移グラ(https://www.jdmia.or.jp/toukei/kogyo/kogyotoukei_28.pdf)より]

対して、事業所数や就労者数は平成28年に増加しましたが、平成10年以降減少傾向にあります。
[参考:日本金型工業会ホームページ「工業統計(平成28年)」
事業所数&従業者数 推移グラフ(https://www.jdmia.or.jp/toukei/kogyo/kogyotoukei_28.pdf)より]。

こうしてみると、日本の金型生産に関わる皆さまが、どれだけ生産性向上に取り組んできたのか?が分かります。さて、生産性向上・・・今月の玉手箱では、かなり意外な?こんな加工を覗いてみましょう。

1分間あたりの切りくず排出量15倍へ
常識的に考えると???…信じられないような話ですが本当の話です。1分間あたりの切りくず排出量が、4.33㎤/minから68.75㎤/min まで、何と15倍まで増えたという加工『セラミックエンドミル』をご覧ください。



燃えるように発熱しながら加工するエンドミル、数年前なら考えられなかった加工ですよね。いつか、こういう加工も当り前になるんでしょうね。高速スピンドルが出現した1990年代初頭、何万回転もの回転速度で加工するエンドミルの立会いテストが怖かった記憶を思い出す筆者です。

さて、付加製造(Additive Manufacturing)が組合わされたマシニングセンタ、増える5軸加工、レーザー加工や3Dプリンティング。世界のモノづくりは、どこまで生産性を向上させ、どれほど私たちの生活を豊かにしてくれるのでしょうね。

K爺のイチオシ /  ADO-TRS再び

謹啓、薫風の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。私ごとで大変恐縮ではありますが、先月よりフレックスタイムで働かせていただいております。働き方改革、ライフワークバランスなど問われる昨今、とはいえ全ての社員がフレックスタイムとできる訳ではない中、有難い境遇でございます。そんなフレックスタイムで働き始めて感じたことがございます。それは、今までとは比べものにならない位、「自分の仕事の生産性を意識するようになった」ということでございます。定時間で働いていた先月までは、正直、時に肉体を会社内に置いているに過ぎない時間もあったか(^^;と自省する次第でして。こういうリーマンがいる訳ですから、日本の労働生産性は低い訳ですね。日本の労働生産性について、公益財団法人日本生産性本部がレポートされていますので、参照頂ければ。
[参考:日本生産性本部ホームページ
「労働生産性の国際比較2018」(https://activity.jpc-net.jp/detail/01.data/activity001554/attached.pdf)より]

そして、小爺が気になるのは、総合的な労働生産性のみならず、製造業の名目労働生産性も決して高くなく、2000年以降、OECD加盟国の中でそのランクを落としているということです。

1995年  1位
2000年  1位
2005年  8位
2010年 11位
2016年 15位

製造業の生産性に寄与してナンボの工具メーカー、オーエスジー。気持ちを引き締め、イチオシを紹介させて頂きたいと存じます。勿論、ここでも労働生産性を意識して手短に(笑)

労働生産性3倍?加工時間を約1/3へ

上記は同じ穴を加工した際の加工時間の比較でございます。4.7秒かかっていたものが1.7秒と、約1/3となりました。一概に「労働生産性が3倍になった」とは言えないでしょうが、少しでも働き方改革、労働生産性向上、皆さまのライフワークバランスに寄与できましたら幸甚でございます。

謹言

あ!肝心の製品の紹介を失念しておりました(^^;3枚刃油穴付き超硬ドリルADO-TRSでございます。詳細はこちらで。加工時間1/4短縮を実現した事例もございます。また、先月の玉手箱「穴加工の生産性」についても…合わせてご参照頂ければ<(_ _)>

【Q】 なんで、鉄で鉄が切れるの?

【A】 「切る側の金属」が「切られる側の金属」より、「硬く」「切れ味があり」「勢いをつけて切る」からです。

参考資料「切削の仕組み」はこちら

英語ワンポイント /  I heard that before・・・

・・・〔話の〕前にも聞いたことがある。

5月、人を爽快な気分にさせる、快適な季節。メルマガ編集部では、今日もけんさんがノリノリのようです。何か良い事でもあったのでしょうか?

さらちゃん:
ねえねえ、マサコちゃん。今日のけんさんって?

マサコちゃん:
やっぱり?さらさんも気づきました?私も朝からずーっと気になってたんですよ。

さらちゃん:
今日のけんさん、やたらハイテンションだよね?あ、いつもか?(笑)
それにしても・・・何かいい事でもあったのかなぁ?ずーーーーっと鼻歌歌ってるし!

けんさん:
(鼻歌交じりで登場)
みんな、どう?仕事捗ってる?天気も良いし、バリバリ働こう!

さらちゃん:
けんさん、今日は一段とご機嫌ですね!何かいい事有りましたね?ところで、その鼻歌何でしたっけ?「I have heard that before somewhere」(どっかで聞いた事あるような、、)

けんさん:
えーーーーーーっ!?し、知らないの?!THE BEATLES!あのTHE BEATLES!!!‟ずーとるび“じゃないよ!(笑)あ、でもさらちゃん達は時代が違うか(^^;僕は大好きなんだけどなぁ・・・

さらちゃん:
あ、そうそうTHE BEATLES!さすがに知ってますよ!その曲って確か「yesterday」ですよね!

けんさん:
正解(^^)vよく分かったね。♪yesterday~ フフフフフフ~ラ~ララ~

さらちゃん:
けんさん、そのフフフ、ラララって・・・ ま、まさか歌詞知らないとか?(笑)
♪yesterday all my troubles seemed so far awayですよ!
ホントにTHE BEATLES好きなんですかーーーーーっ?

けんさん:
ま、まぁ・・・別の曲ならよく知ってるんだけどね(^^;


この後、けんさんの鼻歌は止み、静かな、そして快適なメルマガ編集部になったのであります。笑笑

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