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2014年8月号 (第104号)

 あ、暑い・・・。今年の夏も、やっぱり暑いですね・・・。年中ビール党の筆者ですが、この暑い時期のビールは格別美味しいですよね♪ 今宵も翌日に残らない程度に頂きまーす♪

 こんな時期、涼を取ろうと、皆さん好みの手段を選ばれますよね~。筆者はビール党ですから(?)涼が取れるかは別として、ビアガーデン行ったり(笑)。手段の1つとして「お化け屋敷」という方もいるのではないでしょうか!?さて今回は、お化け屋敷にちなんで、PSねじの亡霊のお話です・・・ヒュゥ~(風の音)

  精度判定に用いるねじゲージ
めねじおねじめねじおねじ
現行JISRcRRプラグRリング
Rp-Rプラグ-
旧JISPTPTPTプラグPTリング
PS-PTプラグ-

 「PSねじ」とは?
そうです、管用平行めねじです。現行JISでは、この管用ねじの規格が改定されていて、管用テーパめねじはRc、テーパおねじはR、平行めねじはRpになっています。昔から耳慣れたテーパねじのPTや、平行ねじのPSは、既に廃止されていて付属書の扱いになっちゃったのです。

 実は、PSめねじとはまり合うおねじは、約50年程前にJISから廃止され、それに伴い、PSめねじの精度判定に用いるねじ用限界ゲージ(GPWP,GPIP)も廃止されています。その理由は、「PSめねじにはまり合うおねじはPTねじ、テーパおねじとなった」からです!同じく、PSめねじの精度判定に用いるのは、PTねじのプラグゲージとなりました。これ、意外と知られていないのですよね~ 皆さん、ご存知でしたか?

 しかし・・・この、もう50年も前に廃止されたというPSおねじを、今でも見る人がいるようです・・・。これは、亡霊でもなく、怨霊でもなく、まれにPSおねじを要求されることがあるのです。このPSおねじがはまり合う、PSめねじの精度判定には、平行のねじ用限界ゲージでの精度判定が必要となり、私どもOSGでも未だに、PSめねじ用のねじ用限界ゲージをご用意しているのです!PSめねじの精度判定をする際には、一度どのようなゲージで精度判定をするのが良いかを確認するのも、トラブルを未然に防ぐことに繋がるかもしれませんね。

 では、このPSおねじの亡霊が、いつか綺麗に除霊され、はめ合うのはテーパねじである!と皆で言い合える日を期待しつつ、今宵もほろ酔い気分で過ごします♪

‘K爺’のイチオシ商品 / インデキサブルドリル PHP

 謹啓、盛夏の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。OSGの窓際の自由人、K爺でございます。このコーナーでは、モノづくりを取り巻く様々な知見とともに、OSGのイチオシ工具を紹介して参ります。皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。

『出来ないことが出来る?・・・』
今月は、少々変わった切り口から、インデキサブルドリルの生産性向上をご紹介させて頂きます。大径の穴加工であれば、インデキサブルドリルが使われるのが常でございます。しかしながら、一般的なインデキサブルドリルでは貫通時にディスク状の切りくずが発生し易い為、重ね板には使えないという課題がございます。そんな加工や斜面での穴加工に有効なのが、今回紹介させて頂く、OSG-PHOENIXシリーズの『PHP』でございます。

『ソリッドドリルのように先端角を持つドリルPHP』
通常のソリッドドリルほど大きな先端角を有す訳ではありませんが、『PHP』には先端角がございます。その為、穴の抜け際で上述のディスク状の切りくずは発生し難くなっております(注)。従って、重ね板の加工も可能なのでございます。お客様からのフィードバック情報では、重ね板の加工が可能となり生産性向上が図れたという事例を、4件ほど頂いております。

  『PHPは重ね板専用ドリル?』
いえいえ、特殊な用途専用のドリルではございません。穴加工全般に使えるインデキサブルドリルでございます。先端角があるが故に、食付き性が高く安定した加工が可能なのでございます。加えて溝長が3D(ドリル径の3倍)と長過ぎないことも、その安定性を支えているのでございます。その甲斐ございまして左のグラフに示しますように、特にステンレス鋼等の難削材の加工において、高能率ニーズで高い評価を頂けているのでございます。

 上述、被削材別高能率加工でのお客様の評価は、総数40件のほどのデータでございますので、『PHP』が須らく難削材の安定加工に良いと断言出来ないとは存じますが、現在ご満足いかない大径の穴加工がございましたら、一度お試し頂きたく、ご紹介させて頂きました。

謹言



(注)インデキサブルドリルに限らず先端角を有すソリッドドリルも、被削材特性や送り速度によっては、高いスラスト荷重の為に、貫通時にディスク状の切りくずが発生することがあります。


今月のFAQ / ドリル加工のセンタリング

【Q】ドリルの加工においてセンタリングはした方が良いですか?

【A】穴位置精度が±0.05程度となった場合必要となりますが、それ以外であれば不要です。センタリングを行う場合、ドリル先端角より大きい角度が望ましいです。

【Do you miss Japan ? /日本が恋しい?】

Do you と Are you じゃ意味が全く違うのです!!
日本を離れて1か月ほどたったある日、英語の家庭教師から会話のレッスンで聞かれた一言。
”Do you miss Japan?”
当時中学3年生、14歳の筆者に聞き取れたのは "miss Japan"のみ。
そんな私が想像力と脳みそフル回転でシドロモドロに答えたことは・・・
「・・・違うわ!だって私、背も低いし、オデブちゃんだし、とってもmiss Japanにはなれないわ!」
・・・・・・私より30cmは背が高く、手足も細くて長く、きれいなアメジスト色の瞳をまんまるに見開いたイギリス出身のブロンド美人は数秒後に大爆笑!
「Sorry but not "are you", I mean "Do you miss Japan? Do you want to go back to Japan?」
そう、これでお分かりのように、彼女は私が「ミス日本」かなんてこれっぽっちも聞いておらず、(そりゃそうだ!)日本が恋しいか、日本に帰りたいかを聞いたのです。
意味が分かった時の私は・・・穴があったら入りたかった!!!

・・・オトナになってあちらこちらで良く耳にするようになった同じ"miss"を使ったフレーズ、
"Did you miss me, honey?"(俺に会えなくて寂しかった、ハニー?)ってセリフ。
もう間違えない自信もついたけど、肝心のその台詞が聞こえてこない!!
"Not at all, but you DID miss me, didn't you?"(いいえ、全然!でもあなたこそ、私に会えなくて寂しかったんじゃないの?)なんてセリフ、言う日は来るのかしら??

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