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基本的な考え方

オーエスジーグループは、持続可能な社会の発展に向け、株主の皆様をはじめお客様・取引先・従業員・コミュニティーなどのステークホルダーの皆様との健全な関係の維持・発展に努めています。社会を構成する一員として、ステークホルダーの皆様との相互理解の促進や貢献活動を通じ、社会とのより良い調和を図っていきます。

ダイバーシティの推進

障がい者雇用への取り組み

オーエスジーアクティブは、親会社であるオーエスジーの特例子会社として障がい者雇用を進めるだけでなく、地域社会への貢献活動も行っています。
東三河を中心に企業・各支援機関・特別支援学校の生徒及び保護者への講演活動を行うとともに、工場見学を実施し、オーエスジーアクティブの社員がオーエスジーの工場内で実際に働いている姿をご覧いただいた上で企業や支援機関が抱えている課題などについて話し合う機会を積極的に設けています。最近では、遠方からの講演や工場見学の依頼も増えてきています。また、豊川市及び新城市が主催する障害者就労支援連絡会へ企業としては唯一参加し、企業から見た障がい者雇用に関する考え方や思いを伝えることで、豊川市及び新城市全体の障がい者雇用率のアップに貢献しています。
法定雇用率が現在の2.5%から2026年7月には2.7%へ引き上げられます。オーエスジー及びオーエスジーグループは今後も社会的責任として法定雇用率の達成・維持だけでなく、積極的に地域・社会貢献を推進してまいります。

  • 障がい者雇用率障がい者雇用率
  • ダイバーシティの推進
VOICE
今回、特例子会社オーエスジーアクティブの社員の竹本さんと、実際に作業しているオーエスジー新城工場の鈴木さんにインタビューを行いました。
竹本さんは職場見学の時から新城工場のカフェテリア(食堂)に魅了され、食事が毎日の楽しみだそうです。
現在、担当している業務について教えてください。
毎日、生産に関する命令書を見て、納期の優先順位を判断し、製品になる前の材料の出庫や他工場からの完成品の受け入れを担当しています。
職場の環境、働きやすさについてどう感じていますか?
オーエスジーの職場は働きやすい雰囲気で、何かあった時にも気兼ねなく相談できますし、サポートしてくれます。また、オーエスジーアクティブの送迎サービスはとても役立っています。以前は電車で通勤していましたが、送迎のおかげで時間を有効に使えるようになり、自由に使える時間が長くなりました。
オーエスジーアクティブ株式会社
竹本 良太
竹本さんのお仕事の様子はいかがでしょうか?
仕事に対する姿勢は非常に真面目で他の模範にもなります。業務における報連相も徹底していて、仕事もきめ細やかです。また、繰り返しの作業への集中力が非常に高くヒューマンエラーがほとんどありません。
竹本さんは私たちの職場に欠かせない人財です。
竹本さんが働きやすい職場環境を作るために、何か意識されていることはありますか?
安全管理の徹底とコミュニケーションを一番大切にしています。竹本さんが必要以上の負荷や責任を背負いすぎてしまわないよう、いつもと違うことや悩んでいることがないか毎日のコミュニケーションで確認しています。職場として、安全管理や職場環境の改善など必要なことは欠かさず行ったうえで、色々なことを過度に制限してしまわないように気をつけています。竹本さんが自身の能力を最大限発揮し、成長できるような環境を整備したいと思っています。
第2製造部 生産管理2課 課長
鈴木 英晶

女性の活躍推進

  • オーエスジーでは、さまざまな人財を雇用すべく、国籍、性別、人種や障害などの有無に関わらず、多様な人財がそれぞれの個性を活かし、能力を十分に発揮出来るよう「ダイバーシティ&インクルージョン」の推進をテーマに働きやすい職場環境の整備に取り組んでいます。その中でも女性活躍推進を重要課題として位置づけ、1人ひとりの女性が安心して活き活きと働き続けることで、能力を最大限に発揮しキャリアアップ出来ることを目指しています。
  • 女性役職者比率女性役職者比率

社員が仕事と家庭を両立し、より活躍できる雇用環境を整備するため、女性活躍推進法・次世代育成支援対策推進法に基づき2028年3月31日までの行動計画を策定しました。

<目標>

2026年までに係長に占める女性の割合を7%にする

<取組内容>

  • 女性のキャリア推進を目的としたセミナーの開催
    女性社員がキャリアアップを図るためのスキルや知識を提供するセミナーを定期的に開催
  • カムバックエントリー制度の周知
    育児や介護などで一度退職した社員が再び戻りやすい環境を整えるため、カムバックエントリー制度を積極的に周知
VOICE
今回は、管理職としてチームを率いる升原さんに、これまでのキャリアや仕事への想い、働き続ける上で大切にしていることについて、一問一答形式で話を聞きました。
升原 玲子
グローバル営業部
グローバル営業グループ
課長
升原 玲子
現在の職務や役割を教えてください。
グローバル営業部 グローバル営業グループの課長を務めています。
海外現地法人から日本に発注されるオーダーの取りまとめや納期管理など、現地法人対応を担う海外営業サポートチームと、関税管理や安全保障管理といった貿易業務を担う貿易戦略チームの2つのチームを統率しています。
海外営業サポートチームでは、現地法人が外売りを重視した営業活動を進められるようサポートし、貿易戦略チームでは、貿易に関する専門知識を活かして、会社に利益をもたらす体制づくりを進めています。
OSGに入社した理由、入社後のキャリアの歩みを教えてください。
グローバルな企業でありながら、社風が温かいことが入社を決めたポイントです。
入社後は、グローバル営業部(旧国際部)に16年配属され現法のサポート業務に就きました。その後、グローバルマーケティング部マーケティング課カタログメディア作成チームへ係長として配属されました。5年後、グローバル営業部営業グループ海外営業サポートチームへ係長として異動、6年後に現職となりました。
管理職になったきっかけや挑戦する際の心境の変化はありましたか?
最初は戸惑いを感じ、断る理由しか考えていませんでした。ですが次第に、全員に与えられるチャンスではないということを認識し、微力であってもこれまでの経験を活かして何か役に立てることがあるかもしれないと思うようになりました。
また、同性の後輩たちの為に前例を増やしたいと思ったことも、管理職にチャレンジする大きな理由の一つになりました。
管理職として働く中で、やりがいや成長を感じる瞬間はどんなときですか?
チーム全体を見て、よりよい業務内容や働き方ができないか考え尽力し、それが実を結んだときはやりがいを感じます。また、そのために、他部署との連携など、ある程度俯瞰した目線を持つことも必要になりますので、そういった考え方ができると管理職になる前との違いを感じますね。
チーム運営で大切にしていることや独自の工夫はありますか?
一人一人、家族構成などの個人的な背景や、能力、仕事への熱意などが違います。ですので、それぞれに合わせてあげられるところ、合わせてあげられないところを自分の中で線引きしています。
また、最近元気がないな、などと気になる方がいたら、直属の係長にフォローをお願いしたり、本人と雑談したりして、コミュニケーションが取れるようにしています。
女性管理職として感じた課題や壁はありましたか?どのように乗り越えましたか?
圧倒的に男性が多い業界ですので、特別扱いされてしまうことに壁を感じることはありました。
また、これは私が女性だから、ではないですが、営業や製造の現場に出たことがないことも、今でも壁として感じるときはあります。ですが、どんな時も「今できること」に集中するようにしています。
仕事と私生活の両立で意識していることはありますか?
仕事のストレスは家庭で、家庭のストレスは仕事で発散する。結婚して以来、これができると最高だなとずっと思っています。ストレスをなくすことはできませんし、ストレスがないことイコール成長の機会がないことと思っていますので、ストレスとうまく付き合うことが大事だと思っています。
OSGの制度や職場環境で働きやすさにつながったと感じる点はありますか?
私は第一子と第二子出産の合間に、育児休業期間が最大2年取れるようになりました。これは子どもの入園と仕事復帰をうまく調整することができてとても助かりました。育児は、一人ではできません。もちろん親の助けなども大きかったですが、このような制度の変更は、会社が育児を応援してくれているように感じましたね。その後、フレックス勤務制度の導入や傷病療養休暇の取得範囲が広がったことで、より一層働きやすくなったと感じています。
これからのOSGにおける女性活躍推進について、どのような期待を持っていますか?
社員の男女比率=職制の男女比率、これが叶うとバランスが取れている、と言えるのかなと思います。また、給与平均も、男女差がなくなることを期待したいですね。女性が、結婚や出産で退職する時代はほぼ終わったと感じていますが、それによって伸びた勤続年数を活かして、キャリアアップできる環境を整えてほしいと思います。
若手社員や、これからキャリア形成をする女性へ伝えたいことはありますか?
オーエスジーには、通信教育など自ら学ぶ仕組みや、育児休業、介護休業など、その時その時の人生のステージで必要になるさまざまな環境がそろっています。また、私が入社を決めた理由にも挙げました、社風が温かい、というのは会社が社員に寛大であることを意味します。チャレンジして失敗することはむしろWelcome。会社の制度を余すことなく利用して、臆することなく、やりたいことにまっすぐチャレンジしていってほしいと思います。
仕事をする上で大切にしている「想い」や「信念」を教えてください。
高尚なものではないですが、「どうせやるなら楽しんでやる」という想いは学生の頃からモットーにしています。また、どんな仕事にも出会いにも「真摯に向き合うこと」も大事にしています。どちらも、まだまだ100%出来ているとは言えませんが、嫌なことから逃げたり、手を抜いたりしがちな私の性格を律する為の言葉です。

多様な人財の活躍推進

多様性を競争力につなげる人財基盤の構築

オーエスジーでは、事業のグローバル展開を支える基盤として、多様な人財の採用および活躍推進に継続して取り組んでいます。国籍や文化、価値観の異なる人財が相互に尊重し合い、能力を発揮できる環境づくりは、組織の持続的な成長に不可欠であると考えています。
これまでにも、中国、台湾、韓国、インドネシアなど、国境を越えた外国籍人財の採用を進めてきました。さらに、2026年4月には、ミャンマー国籍およびインド国籍の新規学卒者2名を製造技術職として迎え入れ、日本国籍の新入社員と共に集合研修を実施しています。
国籍や文化的背景の違いを越えて相互に学び合う環境は、新たな視点や発想を生み出し、組織力の向上や変革力の強化につながります。当社では、多様性を尊重した人財活用を通じて、変化する事業環境への対応力を高めるとともに、持続的な価値創出を目指しています。
今後も、グローバルメーカーとしての責任を果たしながら、国境を越えた人財の採用と活躍の場の拡大に取り組み、多様性を企業価値向上へとつなげてまいります。

人財育成

人財育成理念

オーエスジーは企業価値を最大化させる人財の育成と自己啓発やチャレンジが尊重される社風を目指し、2013年より新たな人事制度を導入しました。社員を無限の可能性を秘めた財産であると位置づけ、人財の能力開発と向上に努めることを人材育成理念として掲げ、高度なモノづくりに向けて7つの人財要件に基づき人財育成を行っています。

<オーエスジーが求める7つの人財要件>

グローバル: 世界トップの切削工具メーカーとして、地球会社の一員であることを常に自覚し、全世界の文化や言語、慣習に対応できるグローバルな感性を発揮する。
チャレンジ精神: 夢や志に共感し、失敗を恐れず、高い目標の達成に向けて果敢に挑戦し続ける。
「走りながら考え、考えながら走る」ことで利益を生み出しながら変化に対応していく。
コンセプション能力: 切削工具メーカーとして世界のモノづくり産業に貢献するため、会社方針や経営目標に従い、物事の本質を見抜き、高度な構想・計画を立案する。
コミュニケーション: 「ツール・コミュニケーション」の理念の具現化に向けて、良好な信頼関係を育み、意志や情報を迅速正確に伝達し、社内外のメンバーと協業・協力する。
リーダーシップ: メンバーを正確な方向へ導き、チームの総合力を無限に発揮する。
メンバーから厚く信頼され、必要とされる人間的魅力、誠実さ、責任感を持つ。
フォロワーシップ: リーダーを積極的に支え、チームの総合力を無限に発揮する。
職場目標の実現に向けて、組織やリーダーと協働する意識と行動力を持つ。
イノベーション: お客様が真に要望する切削工具の開発、製品・サービスの提供を追求し、新たな価値を生み出す。

未来を創る人財育成と学びの基盤づくり

働き方や考え方が多様化する時代に対応できるリーダーの育成として、特に重要とされるコミュニケーションやマネジメント、ハラスメント、傾聴力などについてEラーニングを活用し、職務にいかせる教育を実施しています。また、次世代のリーダー育成の取り組みとして、昇格時に求められる要件・求める人財像についての集合研修や自己研鑽のための150講座以上の通信教育も実施しています。すべての教育において、中期経営計画と人財育成方針のベクトルを合わせ、継続的な人財育成プランの確立を目指します。

人材育成体系

新入社員 実践教育:工具オリンピック

技術職の新入社員を対象とした実践教育では、「工具オリンピック」と称して、タップ・ドリル・エンドミル・インデキサブル工具の工具別チームに分かれ、切削試験、工具やワークの測定、自社・他社分析を行い、最後に成果発表する研修を実施しています。
「工具オリンピック」は、ヒューマンスキル・ビジネススキル・技術知識の3つのスキルの習得を目指し、約1カ月間かけて行います。特にコミュニケーションやチームワークに必要なヒューマンスキル、社会人としてのビジネススキルは短期間で習得できるものではありませんが、実践教育を通じて先輩社員と交流し、仲間と協力する中で、新入社員が成長できるようサポートを行っています。また、教育の中では工作機械の操作や工具測定を行い、実際の切削加工時の音や振動を感じ、切りくずを見比べ、工具について細かく分析をすることで技術知識も習得していきます。「工具オリンピック」は、そのような実践教育ならではの体験やチームで協力して期日までにタスクを完了する経験を通して、新入社員がオーエスジー社員として必要なスキルを磨くことのできるユニークな教育の場となっています。

全社的AI活用に向けたリテラシー強化の取り組み

全社員向け講習の様子

オーエスジーでは、業務効率化および価値創出力向上を実現するため、AI活用を見据えたリテラシー強化施策を推進しています。その一環として、管理職向けセミナーの中での講演および全社員を対象としたスタートアップ講習を開催しました。管理職向けの講演では、生成AIの基本的枠組み、企業における活用事例の動向、ならびに製造業領域で期待される将来的役割について幅広く取り上げ、戦略的視点の形成を図りました。全社員向け講習では、AIの特性を理解した上での適切な活用方法を学ぶほか、著作権・肖像権、セキュリティに関する基本知識を解説しました。さらに、プロンプト作成の実習を通じて、実務での活用をより身近に感じてもらう内容としました。
こうした教育施策により、AI活用を支える人的基盤の強化を進めています。

グローバル共創を支える人財基盤の強化|海外グループ会社研修の成果と進化

研修で自社製測定機を操作する様子

オーエスジーでは年間を通じて多様な研修生を受け入れており、2025年度は国内外グループおよび学生インターン計18組・28名を受け入れました。特にオーエスジーグループからの研修は自社製生産設備の導入前立ち合いから加工技術や営業ノウハウ習得まで多岐にわたります。
なかでも台湾からは約2年の長期研修生を継続的に受け入れており、技術・運用情報の共有、人財育成、相互支援体制の強化、設備保全力や技術伝承体制の向上に取り組んでいます。帰任後は日本で習得した日本語・技術・人脈を生かし迅速な対応が可能で、中国語・英語のSOP(標準作業手順)の整備など、品質安定にも貢献しています。
リモートでは得られない現地実習の効果は大きく、今後もこの取り組みを継続していきます。

VOICE
海外グループ会社研修生と現地法人責任者の声
温瑞泓
日本での研修では、ロングドリルの底刃研削能力調査や新機械の導入テスト、砥石調整など多様な実務を経験し、加工条件の最適化や不具合原因の分析力を大きく高めることができました。
複雑なデータから課題を抽出し改善策を導く思考方法も学び、技術者として成長を実感しています。帰国後は、得た知見を活かし教育体制の強化や加工プロセス改善に貢献したいです。
大宝精密工具(股)
温瑞泓
松尾 直彦
大宝精密工具(股)は中国および台湾に製造・販売拠点を持つグループ会社です。中華圏ではEVやAI関連の需要が高く開発競争も激しい中、現地で営業・技術・製造が一体となり市場開拓を進めています。現地スタッフ育成は不可欠で、本社での技術・語学研修や企業文化理解の取り組みを継続し、今後も"現地スタッフの育成なくして成長なし!!"を合言葉に人財育成に注力していきます。
大宝精密工具(股) 総経理
松尾 直彦

労働人口減少時代における人的資本の強化 -技能伝承とDXによる現場力向上-

人の価値を高め続けるための基盤づくり

日本では少子高齢化により生産年齢人口が急減し、製造業でも熟練者の高齢化・退職が進む一方、採用環境は厳しさを増しています。限られた人財で価値を生み続けるため、オーエスジーは「人が減る」ではなく「人の価値を高める」という人的資本の視点で課題に向き合っています。その中核が、技能伝承の強化とDX活用です。加えて従来から、省人化・自動化の取り組みを継続し、効率化の基盤を整えてきました。その上で技能の視える化を進めています。

技能伝承をめぐる課題認識

従来のOJT中心の技能伝承は、ノウハウが言語化しにくく属人化しやすい点が課題です。熟練者の退職は技能損失のリスクにつながります。また、多様な人財が同じスピードで学べる教育環境の整備も必要で、従来の「見て覚える」「経験を通じて身につける」教育だけでは十分ではありません。オーエスジーでは、省人化・自動化によるムダ低減と並行し、人が担う付加価値領域の技能継承を重視しています。

DXを活用した技能の「視える化」| 動画マニュアルの活用

動画マニュアルによる複合加工機の段取り指導の様子

オーエスジーでは、技能を組織知として蓄積するため、動画マニュアルによる「視える化」を推進しています。作業標準(OES)を基軸としつつ、動画マニュアルを教育・理解支援のツールとして位置づけ、文章や写真だけでは伝えきれない作業の動きや注意点を示すことで教育のばらつきを抑え、安定した品質を生み出す各種作業の均一化を実現します。現在、製造現場や試験・開発部門で数千本規模の動画を蓄積し、事前学習・作業前確認・復習など多様な場面での活用を想定しています。

技術の視える化・動画マニュアル

技能伝承とデジタル活用による人財育成の高度化

オーエスジーは、省人化・自動化で得た効率化の基盤に加え、人財が安全・確実に成長できる環境整備こそ人的資本価値を高めると考えています。動画マニュアルは熟練者の知見を次世代につなぎ、業務未経験者の早期戦力化にも寄与します。技能をデジタルで蓄積することで、教育の高度化や改善の定着にもつながります。

今後の展望

現時点では、動画マニュアルの活用状況や教育効果の把握は途上にあります。今後は、現場の声を踏まえて教育プロセスへの組込み、運用ルール整備、作業標準との関係整理を進めます。労働力人口減少という課題に対し、人的資本への投資とDXの活用により、持続的な現場力と企業価値の創出を目指します。

キャリアとリスキル

キャリアとリスキル

適材適所への人員配置、業務上で必要とされる知識やスキルを学ぶ「リスキリング」を推進し、一人当たりの生産性向上のため、より実務やキャリアと連動した制度を目指します。
社員自身が自分のキャリアについて考え、定期的に3年後・5年後・10年後について希望を提出する「キャリアチャレンジ申告制度」を実施しています。また自身のキャリアを見据えたスキルアップに対して会社がサポートする「資格取得奨励金制度」の他、150種類以上の講座の中から選択し自主的に学びを深めていく「通信教育制度」が相互的な作用として働き、社員がやりがいと意欲を持って働ける仕組みづくりを追求しています。

働きやすい職場づくり

ワークライフバランスの推進

フレックスタイム勤務制度

働く時間について本人の裁量を認めることで、業務効率や労働生産性の向上が期待できる職種(技術・開発部門、間接部門)で制度を導入しています。これまでの育児・介護短時間勤務に加え社員が働きやすく、かつ個人のライフスタイルに合わせた勤務ができると好評です。
オーエスジーのフレキシブルタイムは6:00~22:00、コアタイムはカレンダーによって10:00~14:50と10:30~15:20の2つのパターンを設定しています。

育児休業制度

育児・休業法改正により、社内への啓蒙活動を行い、 女性だけでなく男性の育児休業促進のサポートや、対象者に育児休業制度の個別説明ができる体制を整えました。誰もが仕事と家庭を両立できる環境づくりに努めています。

育児休業制度は、制度導入時より法律が定める基準以上の充実した内容にしており、その後も制度の改善・拡大を継続しております。具体的には次の通りです。

<育児休業制度の拡大>

1. 不妊治療のための勤務時間短縮制度(有給)
不妊治療のため1日2時間以内の勤務時間短縮を特別有給休暇として認めています。
2. 勤務時間繰上げ制度
小学校就学前(拡大)までの子を養育する社員であって、母子・父子家庭、共働きの核家族について申し出れば1日に2時間以内10分単位で勤務時間の繰上げが可能です。
3. 勤務時間繰下げ制度
小学6年生(拡大)修了までの子を養育する社員が申し出れば1日に2時間以内10分単位で勤務時間の繰下げが可能です。
4. 育児休業期間の適用拡大
休業期間を「子が2歳に達するまで」に適用拡大しています。
5. 育児のための勤務時間短縮制度の適用拡大
勤務時間短縮制度を「中学3年生以下の子がいる社員」に適用拡大しています。

育児休業取得に関するデータ

項目 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
育児休業 男性 取得者数[人] 3 19 21 16 21
取得率[%] 5 37.3 44.6 36.4 38.2
平均取得期間[日] 60 23 42 43.9 43.3
復帰率[%] 100 100 100 100 100
女性 取得者数[人] 14 11 2 5 3
取得率[%] 100 100 100 100 100
平均取得期間[日] 426 403 308 230 148
復帰率[%] 100 100 100 100 100

男性の育児休業取得の推進

男性の育児休業取得率
男性の育児休業取得率

2022年の育児休業改正以降、男性の育児休業取得率は、2023年度の44%から2024年度は36%へと一時的に低下しましたが、2025年度は38.2%へと上昇に転じています。
社内への周知が進み、制度を利用しやすい環境が整いつつある一方で、取得希望者の上司や職場における理解、および取得期間中の業務負荷分散などは、依然として重要な課題であると認識しています。
また、育児休業取得による収入減や評価への影響などの不安を抱えている社員もいるため、取得希望者や上司へ評価制度や昇給・昇格制度などの説明を行い、制度への理解を深めることで、より取得率が向上すると考えています。育児休業取得における課題や現状の把握を今後も引き続き行ったうえで、より多くの希望者が不安なく職場の理解を得て制度を利用できるよう、環境づくりに注力してまいります。

社員が仕事と家庭を両立し、より活躍できる雇用環境を整備するため、女性活躍推進法・次世代育成支援対策推進法に基づき2028年3月31日までの行動計画を策定しました。

◆男性の育児休暇取得率を向上するための目標

<目標:男性の育児休業取得率>
2027年:50%
2030年:75%

<取組内容>

  • 男性の育児休暇取得促進の方針の周知
    男性社員が育児休暇を取得しやすい職場文化を醸成するため、方針を明確に伝える
  • 制度の新設と取得拡大に向けた啓蒙活動の実施
    新しい育児休暇制度の導入や既存制度の利用拡大を目指し、全社員に対して啓蒙活動を実施
  • 対象者への個別の働きかけの実施
    育児休暇取得対象者に対して個別に働きかけ、取得を奨励
  • 取得率の社内通知を継続
    育児休暇取得率を社内で定期的に通知し、進捗状況を共有
VOICE
男性の育児休業取得者の声
夏目 将利
育休を取得して感じたこと、オーエスジーの育休制度の今後の課題を聞かせてください。
今回、私は約2カ月半の育休を取得しました。育児は24時間休みがありません。特に2人目の育児は怒涛の毎日で、とてつもなく大変でした。一人が泣くともう一人も泣く。私も泣きたくなりました。そんな時を夫婦2人で協力して乗り越えました。妻と共に育児をしたことでより夫婦の絆が深まったと感じます。そして、二度と戻ってこない子供とのかけがえのない時間を過ごすことができ、会社に感謝しています。
私の業務は専門技術が必要なため、人財育成に時間がかかります。そのため、日頃から皆が同じ業務を行えるように人財育成に努め、互いの仕事をカバーしています。おかげで私自身も安心して育休を取得できました。しかし、職種や人員の関係で育休取得に課題が多い職場もあると思います。将来的に育休取得を推進していくなら、まず上司が育休について知り、理解する、もしくは自分自身で取得し、部下に育休取得の情報を伝えていく必要があると思います。また、中には育休による成績評価への影響などの不安を抱えている方もいると思いますので、社員に対し「そのようなことは無い」と、不安を払拭するような情報発信があるとさらに育休を取得しやすくなるのではないかと思います。
第3製造部製造1課3係 係長
夏目 将利

介護休業制度の拡大

オーエスジーの介護休業制度は、制度導入以降も改善・拡大を継続しております。具体的には次の通りです。

<介護休業制度の拡大>

1. 介護休業期間540日
介護休業期間については、介護期間の長期化傾向に鑑み、法律が定める93日ではなく、540日としています。
2. 介護のための勤務時間繰上げ制度の新設
仕事と介護の両立支援に伴い、介護のために勤務時間を繰上げできる制度を2025年4月に新設しました。

1時間単位の分割年休の取得範囲拡大

オーエスジーでは以前より、中学3年生以下の子がいる育児必要社員と、要介護状態および要支援状態の2親等以内の家族がいる介護必要社員、傷病による通院・治療が必要な社員を対象に1時間単位の分割年休取得を認めていました。2022年4月より、ワークライフバランスの向上を目指し、「全社員」が1時間単位の分割年休を取得できるように対象範囲を拡大しました。

失効有給休暇積立制度の積立限度日数拡大

オーエスジーではこれまで、有給取得率の向上を目指しながらも、付与後2年で失効してしまう有給について積立限度を年6日、通算40日とし、私傷病による療養等や家族の介護のために利用できる傷病療養休暇制度をつくり、消滅有給の救済を図ってきましたが、2025年4月に更に内容を充実・拡大しました。

<傷病療養休暇制度の拡大>

従来、業務外の傷病で「1日以上」労務不能と認められた場合としていた利用条件を、通院治療のために時間単位で利用できるように拡大し、仕事と治療の両立ができるようにしました。

有給休暇取得率推移(%)

安全健康経営

オーエスジーは、1996年「地球会社」「健康会社」「環境に優しい会社」を宣言し、2014年にはブランド・アイデンティティーとして、「OSGブランド」の目指す姿を「shaping your dreams」というタグラインに制定しました。社員ひとりひとりが「明るく」「楽しく」「元気よく」日々仕事に取り組む環境づくり、そして「企業は社会の公器である」を理念に、地域、社会、地球の持続的に貢献することが豊かな未来づくりと考えています。
創業100周年にむけて、さらに強く輝く「地球会社」として、人づくり、ものづくりをとおし、人、社会、地球のウェルビーイングを追求し、夢をかたちにしていきます。

安全健康経営白書

健康経営

治療と仕事の両立支援

オーエスジーの治療と仕事の両立支援についての会社方針を定めています。

  • 当人の気持ちを最優先する。
  • 会社への病名の通知を不要とする。
  • ルールにこだわらない柔軟な対応をする。(当人に負担をかけない)

この会社方針を実現するために、多くの社内関係者が治療者を支援できるように様々な体制づくりを行っています。

  • 産業医・社内保健師、会社を含めた支援体制
    各拠点ごとに産業保健スタッフへ声掛けしやすい体制を整備しています。
  • 社内届け出業務の見直し(治療者の負担軽減)
    治療者の負担を軽減するために、産業保健スタッフが社内の各種申請を行っています。
  • 産業保健スタッフと人事担当による治療者にあわせた復帰計画書の作成
    治療者の状況を熟慮し、本人の気持ちを最大限に生かすよう取り組んでいます。
産業保健スタッフへ声掛けしやすい体制

治療者優位で、治療と仕事の両立支援が出来るように常に努力し続けています。

健康施策「健やか9」の取り組み

  • 2025年12月より、社員一人ひとりの総合的な健康づくりを目指す健康施策「健やか9(すこやかナイン)」を始動しました。
    本施策では、「体重・喫煙・飲酒・朝食・食事・運動・睡眠・ストレス・個人目標」という9つの生活習慣に着目。これらを軸に自身の健康状態を見つめ直し、改善に向けたアクションを推進しています。
    また、全社的な取り組みに加え、各事業所においても独自の健康施策を考案・実施するなど、組織全体でいきいきと働ける環境づくりに取り組んでいます。
  • 健康施策「健やか9」

健康経営優良法人(大規模法人部門)に4年連続で認定

健康経営優良法人2026

経済産業省と日本健康会議が選定する健康経営優良法人認定制度において、「健康経営優良法人(大規模法人部門)2026」に認定されました。これにより、4年連続の認定となります。
オーエスジーは安全健康経営の一環として、毎年健康診断を実施し、産業医、保健師を通じて健康状態に応じたアドバイスを提供するなど、社員の健康管理サポートに注力しています。今後も、社員一人ひとりが心身ともに健康で、最大限に能力を発揮できる職場環境づくりに努めてまいります。

安全経営

安全衛生委員会

役員が参加する本部安全衛生委員会主導のもと、各委員会と社員が一丸となり安全衛生の取り組みを続けています。また、災害発生時には安全管理委員会が中心となり、災害発生現場での原因・対策を追求し、再び同じ災害が起きないように、全社に情報共有を実施しています。
衛生管理委員会は、社員が健康で安心できる職場環境を目的とし、社員一人一人の健康状態のサポートや健康活動を推進しています。

全社安全衛生委員会構成
全社安全衛生委員会構成

安全衛生教育

オーエスジーではリスクアセスメント活動、安全衛生教育、ゼロ災ミーティングを実施し、社員の安全に対する意識の向上に努めています。
安全衛生教育では、管理監督者教育や社内特別教育、交通安全教育を実施しています。また、2016年から外部機関と連携した安全体感研修を開始するなど、実際に危険を伴う作業を体験することで危険予知能力の低下を補っています。

業務災害発生件数推移
業務災害発生件数推移
  • 高品質な製品の供給
  • 高品質な製品の供給

人権の尊重

オーエスジーグループ及び全社員は、国の内外を問わず、人権を尊重し、関係法令・国際ルール及びその精神を遵守すると共に、社会的良識をもって持続可能な社会の創造に向けて自主的に行動します。また、人種、信条、肌の色、性別、宗教、国籍、言語、身体的特徴、財産、出身地等の理由で嫌がらせや差別を受けない健全な職場環境を確保します。

人権方針

オーエスジー株式会社とすべてのグループ会社は、世界のすべての人々が享受すべき基本的人権について規定した「国際人権章典」(世界人権宣言と国際人権規約)、国際労働機関(ILO)の「労働における基本的原則および権利に関するILO宣言」、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」を尊重し、「オーエスジーグループ人権方針」を策定し、私たち一人ひとりが人権尊重の取り組みを推進していきます。

人権の尊重に対する取り組み

オーエスジーの人権の尊重に対する主な取り組み内容は次の通りです。

1. 啓発活動
新入社員研修の際には「偏見に気づく」ことをテーマに講習をおこない、人権意識との出会いづくりを目指しています。職制を中心とした中堅社員には外部講習会等への参加機会を通じて、人権意識の向上を目指しています。
2. 公正な採用選考の取り組み
公正採用選考の基準は企業における人権尊重の基軸であることから、採用に関わる担当者や面接員等の事前啓発を徹底しています。
3. 職場環境改善に向けた取り組み
社内報で人権課題を取り上げ、労働環境における課題の発生防止に努めています。
4. ハラスメント防止のための取り組み
様々なハラスメントを防止するために、ハラスメント防止規程を定めています。ハラスメント防止のための会社の役割や職制の責務、相談体制等を社員に周知し、働きやすい環境を整備しています。ハラスメント防止に向けての啓発活動を実施するとともに、迅速な対応が出来るよう今後は相談員増加等の相談体制をさらに充実していきます。

オーエスジーでは、1人ひとりの人権意識の醸成を積極的にはかっており、継続していくことが重要と考えています。また、愛知人権啓発企業連絡会に加盟し、人権啓発の推進・向上に向けた活動を行っています。

OSGブランドの持続的な発展

お客様満足度の追求

セミナー

オーエスジーグループでは、デジタル化に積極的に取り組みながらも、お客様とのつながりを大切にしています。セミナーでは、対面だけでなく、どこからでも参加できるWebセミナーを定期的に開催しています。多くのお客様に受講していただけるように、見逃し配信や複数の時間帯での配信を行うなど、オンラインの利点を活かしたセミナーを行っています。また、コロナ禍以降、オンラインでのイベントやサービスが急速に普及したことにより、お客様との接点の多様化を感じています。様々な形で寄せられるお客様のお声を迅速にキャッチし、サービスや品質改善、製品開発に活用しています。今後も対面型とオンラインそれぞれの強みを活かし、お客様に寄り添いながら役立つ情報を提供してまいります。

コミュニケーションダイヤル

コミュニケーションダイヤルでのお問合せ内容は、基礎的なものから実際の加工に即した具体的で難易度の高いものまで様々です。内容によっては、設計・開発部門に確認することや営業と連携を取り、営業社員にお客様への訪問を依頼するなど、個々のお客様に最善の対応を心掛けています。日々100件以上寄せられるお客様の生の声を分析し、FAQサイトに展開しています。従来のコミュニケーションダイヤルに留まらず、デジタル化を推進し多様なニーズに応えられる環境づくりにも努めています。変化のスピードが加速する中で、「困ったときはオーエスジーに相談すれば解決できる」と思っていただける存在であり続けるよう、今後もカスタマーファーストでお客様サポートに取り組んでまいります。

品質マネジメント体制

品質方針

  • 1. 顧客及び社会から満足される品質を提供する。
  • 2. 業務の標準化を推進する。
  • 3. 不適合品の発生及び次工程流出を防止する。
  • 4. 納期通りに製品を出荷する。
  • 5. 小集団活動と5S活動をレベルアップする。

OSG品質体制認定制度

オーエスジーでは、世界共通品質を目的とした独自の品質体制認定制度を設け、国内・海外グループ会社の 品質維持・向上に努めています。品質体制認定制度とは、材料入荷(又は再研削依頼品)から製品出荷、アフターフォローまでの品質管理が、マザー工場(OSG Japan)と同等である事を認定する制度です。
評価については、3現主義(現地・現物・現実)を基本とし、資格認定されたOSG Japanの品質監査員が現地に赴き、各責任者及び担当者・作業者とコミュ二ケーションを取りながら提出されるエビデンスを基に、顧客より要求された品質を安定して供給するための仕組みと、正しく製品を評価するための技能の双方を品質監査という手法で評価を行っています。5段階のレベル評価を設けており製品品質、品質検査技能、品質改善能力分野についてチェックを行い合否を判定します。例えば、製品品質については、量産体制にある製品をランダムにサンプリングし、母材や研削品位を含め図面寸法どおりに作られているかを測定し評価しています。
オーエスジー流のモノづくりを世界各国にあるグループ会社へ定着させるための活動を今後も展開していきます。

VOICE
藤城 直也

主な業務として国内・海外グループ会社の品質体制監査を行っています。グローバルに生産拠点を展開する中で、国内外問わずどの拠点でも安定した品質を保ち続けること、また、誰がどこで生産を行っても同じ品質が確保されることは大事なことではありますが、決して簡単なことではありません。品質の安定の裏側には、一つひとつの作業の堅実な積み重ねがあります。私たちは、いかにそこに再現性を持たせられるようにするかを常に考え、品質体制監査を通して品質保証の仕組みを構築するお手伝いをしています。

品質保証部 品質保証グループ品質管理チーム
藤城 直也

ヒューマンエラー撲滅に向けて測定や包装の自動化の取り組み

検査・包装の最終工程におけるミスや不良は、ヒューマンエラーが要因であることが多いため、検査・包装作業の効率化、装置による判定ミスや不良ゼロを目指す取り組みを行っています。
包装資材の統一により包装作業をシンプルにすることで作業の効率化を図り、加えて廃プラスチックの削減とそれによるコストダウンを行いました。また、今までは包装箱に貼る発送先ラベルと同梱する納品書の確認を目視で行っていましたが、文字照合システムの導入により、誤包装や誤発送を削減することができました。
製品の外観検査では、自動化を推進するとともに手作業による刃欠けなどの発生リスクを削減し、検査精度の人によるバラツキを無くす取り組みを実施しています。従来の顕微鏡を使用した目視検査から画像検査に置き換えることでより詳細な工具の検査が可能となり、さらに画像を保存することでトレーサビリティーの強化にもつながっています。

モノづくり刷新への道 -品質を軸に「止まらないモノづくり」へ-

5つのゼロ原則による効率化・省人化・品質安定

当社は品質を「お客様の生産を止めないための信頼」と位置づけ、製造本部方針「モノづくり刷新」を全社で推進しています。世界的な人財構造の変化、需要の高度化、サプライチェーンの不確実性が増すなか、品質の安定と向上は持続的な価値創造の中核です。5つのゼロ原則(ゼロタッチ/ゼロリターン/ゼロハンド/ゼロジャッジ/ゼロストップ)を基盤に、工程内品質保証・予防保全・デジタル記録を組み合わせ、効率化・省人化・トレーサビリティ強化を段階的に進めています。

一貫した情報連携による品質安定をめざす

営業・設計・生産管理・製造・検査の業務システムを連結し、情報を工程進行に合わせて「追加のみ」で流す仕組みへ移行。現場では新城工場を起点に入力端末の集約により、記録のリアルタイム化、判断の標準化、是正の迅速化を実現しています。横展開により、品質の安定と業務の効率化を同時に達成し、供給リスクの低減につなげています。

技術の視える化・動画マニュアル

予防・予知保全による「止まらない品質」

設備状態データ(バックラッシュなど)を定期監視し、閾値管理に基づく計画保全を運用。異常兆候の早期検知と復旧時間の最小化により、設備の安定稼働を継続しています。

自動判定・自動測定による判断の均一化

工程内検査では、画像処理・デジタル測定機器の導入を進め、外観・寸法の判定を自動化。人による判断のばらつきを排し、工程内品質保証と記録の整合性を強化しています。

現場に根ざした改善による価値創造

各工場では、複合加工機の導入による工程集約、自動搬送装置の活用、検査工程の自動化などにより、作業の効率化と品質安定を両立しています。これらの取り組みは、人に依存しない生産体制への転換を着実に進めるものであり、製造現場の負荷軽減と技能の高度活用につながっています。

2030年を見据えた品質と生産性の両立

当社は2030年に向け、現有リソースを前提とした高効率な生産体制の構築を目標としています。品質を犠牲にすることなく、工程の自動化、情報のデジタル化、知識の共有化を進めることで、生産性と信頼性を同時に高めていきます。

品質向上を起点とする現地完結型モノづくりの高度化 -奥斯机(上海)精密工具-

生産環境改革による精度進化と市場競争力の確立

奥斯机(上海)精密工具有限公司
OSG (Shanghai) Precision Tools Co., Ltd.

当社は、品質を持続的成長の基盤と位置づけ、「良いものを安定してつくり続ける」ことを経営の重要テーマとしています。奥斯机(上海)精密工具(以下、松江工場)では、単なる設備増強や人員拡大ではなく、生産環境そのものを品質要素として捉えるアプローチにより、製品精度と市場評価の両立を実現してきました。

生産環境の可視化と恒温化による品質基盤の再構築

松江工場では、精度ばらつきの主要因が「人」や「機械性能」だけでなく、室温・油温・機械温度といった環境変動にあることが明確になりました。そこで、恒温生産を実現するため、工場レイアウトおよびインフラの段階から見直しを行いました。
まず、工場を改修し、室内温度変動幅を±2.8℃から±1℃へと大幅に低減。これにより、外気温や季節変動の影響を受けにくい安定した加工環境を構築しました。
加えて、工作機械に使用する作動油については、最新の油温制御システムを導入。油温変動を±1.4℃から±1℃へ抑制することに成功しました。また一部の機械へは、断熱材を取り付け、機械温度の微細な揺らぎを低減。これら3点(室温・油温・機械温度)の同時安定化により、加工精度を支える環境基盤が完成しました。

  • 高品質な製品の供給
  • 高品質な製品の供給

品質向上が牽引する製品構成と売上拡大

Aブランド製品の販売比率は中長期的に上昇傾向にあり、高精度を強みとする標準品・特殊品が売上を牽引しています。超硬ドリル分野では、松江工場製の標準品・特殊品ともに売上が伸長し、日本製に対する現地生産品の競争力向上が明確となりました。
この背景には、単なるコスト競争ではなく、「精度の安定性」「品質の再現性」といった非価格価値が顧客から評価されていることがあります。この市場を成長機会と捉え、日本で行っていた試験・検証機能の一部を中国拠点へ移管しました。これにより、課題発生時の原因解析から対策立案までを現地で迅速に完結できる体制を整えました。品質改善のスピード向上は、顧客信頼の獲得につながり、国産・ローカル競合との差別化要因となっています。

品質を軸とした持続的価値創出に向けて

松江工場の取り組みは、「設備改善」ではなく、品質を生み出す仕組みそのものの構築です。環境を制御し、精度を数値で管理し、成果を市場価値へとつなげる̶̶この循環モデルは、他拠点への展開も視野に入れた当社の重要な経営資産となりつつあります。
今後も、品質向上を起点に、現地完結型モノづくりの高度化を進め、中国市場における競争力強化と持続的な企業価値の向上を目指していきます。

品質マネジメント

ISO9001

登録番号: JQA-2856
審査機関: 一般財団法人 日本品質保証機構
対象範囲: 切削工具、転造工具、測定工具及び塗工用工具の設計・開発、製造及び付帯サービス(技術資料の提供、技術指導、校正)

サプライチェーンマネジメント

オーエスジーグループは、世界のモノづくり産業に貢献するエッセンシャルプレイヤーとしてサプライチェーン全体で人権・環境問題等の課題解決へ取り組み、社会的責任を果たしていきます。

調達基本方針

OSGグループは、OSGグループ企業行動基準に基づき、以下の通り調達活動を展開していきます。

公正・公平な取引

自由競争の原則に立ち、グローバルかつオープンで公正・公平な取引を行ないます。購買先とは、相互理解を深め、信頼関係を築き、共存共栄を目指します。

法令の遵守と社会的要請への対応

調達活動において、社会規範、法規を遵守します。また、社会的な要請にも応えるため、特に、環境・人権・労働・安全衛生・情報管理に十分配慮した調達活動を展開します。

環境への配慮

地球環境保護のため、環境に配慮した購買品の購入を優先(グリーン調達の推進)すると共にその製造工程において も、環境保護に取り組んでいる購買先を優先します。

CSR調達

CSR(Corporate Social Responsibility)調達は、サプライチェーン全体で社会的・環境的影響を最小限に抑えることを目指す取り組みです。これには、人権・労働基準、汚職・腐敗、環境保護などの重要な課題が含まれ、企業の取り組みに対する社会的要請もますます強いものとなってきています。
当社グループとサプライヤーの皆様とが持続可能な発展を遂げるため取り組むべき事項として、「オーエスジーグループ CSR調達ガイドライン」を定めています。

オーエスジーグループCSR調達ガイドライン

サプライヤーの皆さまにおかれましては、本ガイドラインの内容をご理解の上、順守いただくとともに、サプライチェーン全体でのCSR活動の浸透に努めていただけますようお願いいたします。

ガイドライン活用による持続可能な調達活動

持続可能な調達活動の推進

「オーエスジーグループCSR調達ガイドライン」に基づくCSRセルフアセスメントのアンケートおよび紛争鉱物調査を実施しました。これは、サプライチェーンにおけるCSRの取リ組み状況や紛争鉱物の取引が無いことを把握すると共にサプライヤーにオーエスジーグループのサプライチェーンマネジメントの考え方や取リ組みへの理解を深めていただくことを目的としています。
本年度は、主要サプライヤーを対象に現地調査を実施し、ガバナンス、人権、労働安全衛生、環境、品質、情報セキュリティ、汚職防止、地域共生など、当社のCSR基準に基づく分野を確認しました。調査の結果、全体として適切な管理体制が確認できましたが、化学物質規制対応の強化および紛争鉱物調査(CMRT/EMRT)の取り組み強化の2点で改善余地が見られたため、改善を要請しました。
今後もサプライヤーとの対話と改善支援を通じて、持続可能な調達活動の高度化を進めていきます。

アンケート調査の実施

国内主要サプライヤーを対象に、CSR取り組み状況に関するアンケート調査を実施しました。

  • 実施期間:2025年9月~10月
  • 調査対象:原材料・資材の主要のサプライヤー
KPI 目標 2023年度
実績
2024年度
実績
2025年度
実績
アンケートの回収率 80%
以上
84% 86% 86%
調査対象
社数
- 139社 132社 140社
回答社数 - 117社 114社 120社

アンケートの分析・評価を実施しサプライヤーへフィードバックしています。
アンケート調査先の拡大、質問内容の検討など継続的な充実を図ります。

2025年の平均得点率
2025年の平均得点率

責任ある原材料調達に関する方針

紛争地域及び高リスク地域で採掘されるスズ、タンタル、タングステン、金、コバルト、マイカなどの鉱物は、採掘過程や鉱物取引において児童労働、強制労働等の人権侵害や労働問題、また紛争地域の武装勢力の資金源になる事などが憂慮されます。

当社グループはこれら鉱物問題に対し、OECD デュー・ディリジェンス・ガイダンスに沿ってリスクを見極め責任ある鉱物調達に取り組んでまいります。

また、サプライヤーに対しては当社の取り組みのご理解頂き、鉱物調達の履歴調査へのご協力をお願いするとともに、当該問題に加担していない認定された製錬所からの調達を要請します。

グリーン調達

当社環境方針であるサプライチェーン全体のグリーン化を念頭に、お客様に「環境に配慮した製品」を提供することを目的しています。

「環境に優しい製品」を提供できる企業活動を開発・設計、生産、流通の各領域で行うため、サプライヤーには、「環境保証体制の確立」、「調達品の環境保証」へのご協力をお願いしています。

グリーン調達ガイドライン

「グリーン調達ガイドライン」は、生産販売する製品のライフサイクル全般における配慮のうち、サプライチェーン製品化学物質管理、情報伝達にまつわる重要な指針です。必要な資源の調達において、人や環境に与える影響の少ない部材や製品を優先して調達・購入すべく、お取引先に適正な製品含有化学物質の管理およびグリーン調達自己評価の実施等にご協力いただきながら、当社とサプライヤーが一体となったグリーン調達の推進に取り組んでいます。

パートナーシップ構築宣言

当社は、サプライチェーンの取引先の皆様や価値創造を図る事業者の皆様との連携・共存共栄を進めることで、新たなパートナーシップを構築するため、「パートナーシップ構築宣言」へ参加・公開しています。

地域社会貢献

企業内職業訓練学校 オーエスジーインドアカデミー

実際に機械を動かしながら技術を習得する様子
実際に機械を動かしながら技術を習得する様子

2023年にインドに開校した企業内職業訓練学校オーエスジーインドアカデミーは、日本式のものづくりの考え方や技能を習得するための教育機関で、インドの製造分野における人財育成を目的としています。独自に考案した1年間の教育プログラムの中で実際に機械を操作し日本式のものづくりを学んでいます。これまでに輩出した卒業生10名のうち7名がOSGインドに入社し、いずれも現場の中核人財として高い評価を受けながら活躍しています。中でも2名は、2025年8月に稼働を開始したチェンナイ新工場のスタッフとして赴任し、工場運営の重要な役割を担っています。
アカデミーがあるプネからチェンナイまでは約1,700kmと、同じインド国内でありながら地理的・文化的にも大きく異なる地域であり、こうした長距離の転勤を自ら受け入れ、新工場の立ち上げに挑戦するケースはインドでは決して一般的ではありません。この挑戦を可能にしているのが、アカデミーで培われた自律性と高い専門性です。今後もアカデミー運営で取得したノウハウを生かし、インド人財の発掘、育成を積極的に行い、日本のものづくり、そして製造業の基幹産業分野である工具製造において、OSG流、製品検査・品質の考え方、工具製作の手法などの分野で積極的な人財育成に取り組み、インドの製造業の発展と経済環境の強化に貢献してまいります。

日本テニス協会男子ジュニア強化プロジェクト 「修造チャレンジ」の支援

オーエスジーは日本テニス協会男子ジュニア強化プロジェクト(富士山プロジェクト)の一環である「修造チャレンジ」を支援しています。
「修造チャレンジ」とは、日本テニス協会理事 兼 強化育成本部副本部長の松岡修造氏が、将来世界のトップレベルで活躍できる男子選手を育成することを目的とし、技術および戦術、フィジカル、メンタルなどの各専門分野のスタッフと共に指導を行う男子ジュニア選手強化合宿のことです。
オーエスジーはスポーツ振興を通して、社員一人ひとりが「明るく」「楽しく」「元気よく」日々仕事に取り組む環境づくり、そして「企業は社会の公器である」を理念に、豊かな未来を目指して地域、社会、地球の持続可能な貢献に取り組んでまいります。

  • 本社ロビーにて社長の大沢と松岡修造氏本社ロビーにて社長の大沢と松岡修造氏
  • 男子ジュニア選手強化合宿の様子男子ジュニア選手強化合宿の様子

三遠ネオフェニックスを応援しています

オーエスジーは、地域社会と共に成長し、持続可能で豊かな未来を創造していくことを重要な柱の一つとしています。その取り組みの一環として、プロバスケットボールクラブ「三遠ネオフェニックス」が掲げる経営理念「三遠地域を笑顔で活力ある街に!」に深く共感し、オフィシャルスポンサーとしてチームを応援しています。
オーエスジー主催の冠試合では、スポーツを軸とした地域共生のさらなる推進を目指し、さまざまな取り組みを展開しています。2025-2026シーズンには、障がい者施設の皆様を会場にご招待し、施設で心を込めて製造された商品やお菓子を紹介・販売する機会を創出しました。これらの活動は、「誰一人取り残さない社会」の実現に向けて、交流と参加の場を創出しています。こうした活動は、施設の皆様にとって「接客の喜び」「販売の喜び」を実感していただくとともに、来場者にとっても、地域に根づく多様な価値や人とのつながりに触れる貴重な機会となりました。
また、会場には毎年、オーエスジーの人気キャラクター「タップくん」が登場し、子どもたちをはじめとする多くの地域の皆様とふれあいながら、笑顔あふれる時間を演出しています。
オーエスジーはこれからも、三遠ネオフェニックスと共に、地域に根差した活動を通じて、未来をより豊かにする取り組みを広げてまいります。

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