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2020年8月号 (第176号)

技術の玉手箱 /  工具材質(超硬とハイス)

工具には様々な材質がありますが、今回はメインどころの「超硬」と「ハイス」について取り上げたいと思います。ご存じの方も多いかと思いますがまず簡単に超硬とハイスについて説明します。

<ハイス>
ハイスは工具鋼の一種で、金属を高速で切削するために開発された素材です。ハイスピードスチール(High-Speed-Steel)が省略されて「ハイス」(HSS)と呼ばれるようになったと言われています。

<超硬>
超硬は硬質の金属炭化物と鉄系の金属を焼結して作られる合金です。正式な名称は超硬質合金です。

超硬は、硬度がハイスよりも高く、より高速かつ長寿命な加工が可能なため切削工具の材質のなかでも大きなウェイトを占める工具材質となりました。オーエスジーの新製品も「超硬」の工具が多いですよね。

ハイス超硬
硬度
じん性
高速切削
工具寿命
欠けにくさ

※優位性のあるものに○



こうしてみると、やはり高速切削ができて長寿命な超硬工具を使用することには大きなメリットがありそうです。では、どんな加工にも「とりあえず超硬で能率を上げよう」となるのでしょうか?ハイスを使用するメリットはあるのでしょうか?

表にも示したように、ハイスはじん性が高く、「欠けにくい」というメリットがあります。例えば、ワークのクランプ状態が不安定だったり、加工機の剛性が低かったり、回転精度が安定しないような場合は、ハイスの「欠けにくさ」が活きてきます。無理に超硬工具を使って、欠けが連続して加工が進まない!なんてことになったら高速・長寿命を狙ったつもりが真逆の結果になってしまいますね。用途や加工環境によって、超硬とハイスを使い分けることで安定した能率の良い加工が可能になります。

オーエスジーでは現在、超ロングセラー「ハイス」ドリル「EX-GDS・GDR」「EX-SUS-GDS・GDR」のお得なキャンペーンを実施中です。この機会を是非ご利用いただければと思います。

キャンペーン情報はこちら

さて、7月9日開催されたランチセミナー技術の玉手箱編にたくさんのご参加をいただき、誠にありがとうございました。今月のランチセミナーは8月26日(木)に開催します。今月号の内容を分かりやすく解説しますので、ぜひご参加ください。さらに8月5日(水)8時40分より新製品情報や旬な情報をいち早くお届けするモーニングセミナーを開催します。皆様のご参加お待ちしております。

セミナーのお申込みはこちら


せっかくなので三河弁でもお届けするでね

工具には様々な材質がありますが、今回はメインどころの「超硬」と「ハイス」について取り上げるでのん知っとる人もたくさんおると思いますが、まず簡単に超硬とハイスについて説明するもんで、聞いておくれん

<ハイス>
ハイスは工具鋼の一種で、金属を高速で切削するために開発された素材じゃんね。ハイスピードスチール(High-Speed-Steel)だもんで、「ハイス」(HSS)と呼ばれるようになったって言われとるじゃん

<超硬>
超硬は硬質の金属炭化物と鉄系の金属を焼結して作られる合金じゃんね。正式名称は超硬質合金って言うだに

超硬は、硬度がハイスよりも高いもんで速くてどえらい寿命が長い加工ができるじゃん。切削工具の材質のなかでも大きなウェイトを占める工具材質になっとるじゃんねだもんで、オーエスジーの新製品も「超硬」の工具が多い

ハイス超硬
硬度
じん性
高速切削
工具寿命
欠けにくさ

※優位性のあるものに○



こうしてみると、速くてどえらい寿命が長い加工ができる超硬工具を使用するとメリットがありそうだらほいじゃあ、どんな加工でも「とりあえず超硬は能率がいいもんでちゃっと仕事が終わる」ってなるのかん?ハイスを使用するメリットはあるだかん

表にもありますが、ハイスはじん性が高く、「欠けにくい」というメリットがあるじゃんね。例えば、ワークのクランプがやぐかったり、加工機の剛性が低かったり、回転精度が安定せん時は、ハイスの「欠けにくさ」が活かせるじゃんね。無理に超硬工具を使って、欠けが連続して加工が進まん!なんてことになったら高速・長寿命を狙ったつもりが逆に大変だら。用途や加工環境によって、超硬とハイスを使い分けんと安定した能率の良い加工はできんだに

オーエスジーでは現在、どえらい昔からある「ハイス」ドリル「EX-GDS・GDR」「EX-SUS-GDS・GDR」のお得なキャンペーンをやっとるで、この機会を是非使ってみておくれん

キャンペーン情報はこちら

さて、7月9日開催されたランチセミナー技術の玉手箱編にたくさんのご参加をいただき、誠にありがっさま。今月のランチセミナーは8月26日(木)に開催するでね。今月号の内容を分かりやすく解説するもんで、ぜひ参加しておくれん。さらに8月5日(水)8時40分より新製品情報や旬な情報をいち早くお届けするモーニングセミナーを開催するでね。皆様のご参加お待ちしております。

セミナーのお申込みはこちら

K爺のイチオシ /  EX-ゴールドドリル

謹啓、大暑の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。今月は、ちょっと趣向を凝らし、オーエスジーの地元、東三河をもっと知って頂こうと三河弁でも…(笑)

今月のイチオシは、昭和の時代にリリースされたEX-ゴールドドリル。姉妹品のEX-ステンレス用ゴールドドリルと合わせ、開発秘話も交えてご紹介したいと存じます。

EX-ゴールドドリル

時代は、今を遡ること40年近く前の昭和60年代初頭。マシニングセンタの普及が進み、穴加工もボール盤ではなく、マシニングセンタの機上で、高能率・高精度に行いたいニーズが出始め、超硬ドリルが少しずつ使われ始めた頃のお話でございます。

しかし、超硬ドリルは高い上に折れやすい。よほど上手に使わないと元が取れない。そこで、ハイスで超硬並みの高能率加工が可能なドリルを!と、オーエスジーが開発したのが、EX-ゴールドドリルでございます。

当時のハイスドリルと言えばツイストドリルが主流。シンニングがなく食付きも悪いため、ドリル加工の前にポンチングやセンタリングが必要でした。加えて切りくずが繋がり、切りくずを安定して排出する為に、ステップ加工が求められました。

対してEX-ゴールドドリルは、Rシンニングでドリルの中心まで切れ刃を有し、平面への穴加工であれば、ポンチングやセンタリングは不要。加えて先端角は130度と、ツイストドリルの118度を大きく超えた強靭な刃。更に心厚も厚く、一般的なツイストドリルがドリル径の10~25%に対して、EX-ゴールドドリルのそれは35%と高剛性、送り速度を上げても耐えられる仕様となっておりました。そして、高い送り速度は切りくずを厚くし、厚い切りくずは分断され易く、優れた切りくず排出性を実現、径の3倍以下の深さであればノンステップでの加工を安定して行え、初めて使ったお客様の度肝を抜いたものでございます。

EX-ステンレス用ゴールドドリル

EX-ステンレス用ゴールドドリルは、EX-ゴールドドリルとは真逆の仕様で開発されたドリルでございます。

強靭な高剛性ドリルであるEX-ゴールドドリルは、逆にそこが仇となることがございました。例えば軟鋼やステンレス材の加工では、厚い心厚が仇となり、スラスト抵抗が大きくなったり、切りくずがうまく排出されなかったりして焼き付いたり...

そこで、逆に薄い心厚と広い溝で切りくずの排出性を良く、同時に切削油を侵入し易くして、それまでの「高性能ドリル=コバルトハイス」から背いて、耐摩耗性が高くて欠け難いバナジウムハイスを初めて採用して開発されたのがEX-ステンレス用ゴールドドリルでございます。EX-ゴールドドリルとは異なる強ねじれで薄い刃のEX-ステンレス用ゴールドドリルは、先端角を120度とすることで先端の強度を確保。軟鋼やステンレス鋼の高能率ハイスドリルとして高い評価を頂ける製品となり、今でも世界各国でご愛用頂いております。



さて、時代は移り、平成を過ぎて令和の時代に。今更ハイスドリル?と思われるかも知れませんが、0.01mm飛びでサイズが充実している汎用性の高いEX-ステンレス用ゴールドドリルや深穴ノンステップ加工のスラスタードリルとか、案外、使い勝手が良いところもございます。玉手箱と合わせて、今一度、ハイス工具の良さ、EX-ゴールドドリルの効能をご確認頂ければ幸いでございます。

本稿も、皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。


では、三河弁で(笑)

EX-ゴールドドリル

時代は、今を遡ること40年近く前の昭和60年代初頭。マシニングセンタの普及が進み、穴加工もボール盤ではなく、マシニングセンタの機上で、高能率・高精度に行いたいニーズが出始め、超硬ドリルが少しずつ使われ始めた頃の話だに

しかし、超硬ドリルはどっ高い上に折れやすい。だもんで、よほど上手に使わないと元が取れん!そこで、ハイスで超硬並みの高能率加工が可能なドリルを!と、オーエスジーが開発したのが、EX-ゴールドドリルじゃんね

当時のハイスドリルの主流と言えばツイストドリル。シンニングがなく食付きも悪いもんで、ドリル加工の前にポンチングやセンタリングが必要だったじゃんねほんでもって切りくずが繋がるもんで、切りくずを安定して排出する為に、ステップ加工しんといかんかった

対してEX-ゴールドドリルは、Rシンニングでドリルの中心まで切れ刃が有るもんで、平面への穴加工であれば、ポンチングやセンタリングは不要じゃんね(^^)v加えて先端角は130度。ツイストドリルの118度よりでかいもんでどっ強い刃でさぁ…更に心厚も厚く、普通のツイストドリルがドリル径の10~25%に対して、EX-ゴールドドリルのそれは35%と、どでかいらぁ?すごく高剛性だもんで、送り速度を上げても耐えられるじゃんね

ほいで、高い送り速度は切りくずを厚くするじゃん、厚い切りくずは分断され易いもんで、切りくず排出性がよくなるじゃんねだもんで、径の3倍以下の深さならノンステップで加工ができて、初めて使ったお客様は、よくびっくらこいとったね

EX-ステンレス用ゴールドドリル

EX-ステンレス用ゴールドドリルは、EX-ゴールドドリルとは全然逆の仕様で開発されたドリルじゃんね

強靭な高剛性ドリルのEX-ゴールドドリルは、逆にそこが仇となることがあったもんで…例えば軟鋼やステンレス材の加工じゃ、兎に角切屑が分断し難かったもんで、すぐに刃が欠けるわ、切くずは排出されんわ、結果焼き付くわ...

だもんで、逆に薄い心厚と広い溝で切りくずの排出性を良く、同時に切削油を侵入し易くして、それまでの「高性能ドリル=コバルトハイス」から背いて、耐摩耗性が高くて欠け難いバナジウムハイスを初めて採用して開発されたのがEX-ステンレス用ゴールドドリルじゃんね。EX-ゴールドドリルと違って強ねじれで薄い刃のEX-ステンレス用ゴールドドリルは、そのままだとちょっと心配じゃんだもんで先端角を120度にして、先端の強度を確保したじゃんねほいで、ステンレス鋼用の高能率ハイスドリルとして高い評価を頂ける製品になって、発売以来30年の超ロングセラーで世界中でよおけえ使って貰っとるだに



ほいでのぉほい!時代は平成を過ぎて令和の時代になった今、今更ハイスドリル?と思うかも知れんけど、0.01㎜飛びでサイズが有って汎用性の高いEX-SUSドリルや深穴ノンステップ加工のスラスタードリルとか、結構使い勝手が良いところもあるじゃんね。玉手箱と合わせて、もう1回、ハイス工具の良さ、EX-ゴールドドリルの効能をご確認頂ければ嬉しいやぁ

本稿も、皆さまのお仕事の一助となれば、これ幸いだに<(_ _)>

謹言

英語ワンポイント /  once in a blue moon

once in a blue moon
「ごくまれに」「めったにない」

直訳すると「青い月に1回」です。

blue moonとは、ひと月に2回目の満月のことです。満月の周期は29.5日なので、通常1ヶ月に1回しか満月はありませんが、月初1日頃に満月がある場合に月末にもう一度満月が訪れます。その頻度は、2~3年に1度だけです。めったに訪れないblue moonを用いて、「まれに」ということを表現しています。

まだまだ在宅勤務が続く中、行動規制も厳しく欲求不満が溜まっているメンバーがいるようです。

けんさん:
さらちゃんおはよう。今日は出社だね。
マサコちゃんは在宅だったよね。

さらちゃん:
おはようございます。
そうですね、マサコちゃんは今週は在宅勤務って言ってましたよ。
私も明日はまた在宅勤務しま~す。

けんさん:
そっかあ。
「We only meet once in a blue moon.」
(私たちは、ごく稀にしか会えないね。)

さらちゃん:
何言ってるんですか!
1週間に1度会えればもうじゅうぶんですよ。
そんな事より、私はもう何ヶ月も大好きなライブに行けていなく、大好きなアイドルに会えてないんですよ!
「I used to go to Nagoya once a month, but now I only go there once in a blue moon.」
(以前は名古屋に月1で行っていたけど、今は滅多にいかなくなった)
あー、ストレス溜まる。

けんさん:
残念だね。
でも、それなら地元で豊川稲荷でも行って、お参りして心を清らかにするのもいいんじゃない?
それで、いなり寿司食べてね。
何なら一緒に行く?

さらちゃん:
えーっつ、どうしようかなあ?
でもおきつねバーガーをご馳走してくれるならいいですよ!
(おきつねバーガーが気になる方は、是非調べてください!)

けんさん:
出た!食べ物付き条件。
まあ仕方ないなあ、暑いから一緒にかき氷でも食べるかね。

さらちゃん:
わーい!じゃあ、マサコちゃんも誘って行きまーす。
でもけんさんとはソーシャルディスタンスで5mは離れて歩きますよ!

地元の三河を満喫することになったメルマガメンバーでした。


【Mikawa dialect】

once in a blue moon
珍しく」「やっとかめで

直訳すると『青い月に1回』だのん。blue moon とはひと月に2回目の満月のことだで。満月の周期は29.5日じゃんだもんで満月は普通1ヶ月に1度だけど、朔日が満月だと月末にもう1回満月が来るじゃん?それがblue moon ってことだに。でもそれって滅多に無いじゃんだもんで、滅多にないことを表しとるだに〜

メルマガ編集部もまだまだ在宅勤務が続いとる。行動規制も厳しいもんで、欲求不満なメンバーも出てきとる

けんさん:
さらちゃん、おはよう。今日は出社だのん
で、マサコちゃんは在宅だらぁ

さらちゃん:
おはようございます。
マサコちゃんは今週ずっと在宅と言っとったに〜。私も明日は在宅の予定だでね

けんさん:
そうかん
「We only meet once in a blue moon.」
(うちら、やっとかめにしか会えんのん。)

さらちゃん:
言っとるだん。1週間に1度会えれば充分だらぁ
そんなことより、ずっとライブに行けんもんで、大好きなアイドルに全然会えんだにーーーっ可哀想、私(涙)
「I used to go to Nagoya once a month,but now I only go there once in a blue moon.」
(前は月一で名古屋に行っとったけど、今じゃ滅多に行けんでね!)
あー!どっストレス〜〜〜!!!

けんさん:
じゃ、心を鎮めに地元の豊川稲荷でも行くかん
稲荷寿司も食べてさぁ…あ、何なら一緒に行こまい

さらちゃん:
えーっ!どうしようかなぁ…
あ、おきつねバーガー奢ってくれるなら行っても良い

けんさん:
出た!食べ物付き条件(笑)
気の毒だで、かき氷も奢ってあげる

さらちゃん:
わーい!じゃ、マサコちゃんも誘うでね
あ、ソーシャルディスタンスとらにゃいかんで、けんさんとは5m以上離れて歩かんと!笑笑

こうして地元の東三河を満喫することとなったメルマガ編集部。
ところで、けんさんのお財布は大丈夫かのん?(笑)


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