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2010年6月号 (第57号)

先日、大阪で開催された展示会、インターモールド(金型加工技術展)の会場でこんな光景を目にしました。場所はオーエスジーブースの前です。

 若い男性「この、プラネットっていうのがよくわからないんですよね~」
 先輩社員「ヘリカル加工らしいよ」
 若い男性「でも、ぐるっと周りを削っただけでねじが繋がるんですかね?」
 先輩社員「繋がるんだろ、たぶん」

もう、説明したくて説明したくてウズウズしていたのですが、聞かれもしないのにいきなり呼びとめるわけにもいかず悶々としたので、ここで説明させて頂きます。

初めて使う方は心配されますが、スレッドミル(プラネットカッタ)で加工するねじは、ちゃんと繋がります。タップで立てるより精度の良いねじができると言っても過言ではありません。

スレッドミルカッタ関係の動画は多数アップしていますが、加工原理の説明をしているのはNCプラネットカッタ(WX-PNC)の動画です。「どうもよくわからない」という方は一度ご覧になってみてください。


考え方のポイントは「ずっと、斜めに切り続けている」でしょうか。少しずつ、斜めに斜めに切って進んで、一周したらちょうど1ピッチ分だけずれるので、ねじの螺旋が繋がるんですね。

このプラネットカッタ、ねじの加工で困った時に思い出して頂きたい製品です。
 「管用でストップマークがどうしても消えない」
 「下穴余裕が1ピッチ分しかない」
 「トルクオーバで機械が止まって加工できない」
 「左ねじのタップがない」
 「切りくずトラブルがこわくて無人にできない」
 「標準品にないオーバサイズがほしい」
 「機械に逆転機構がない」
 「深穴でタップの折損が恐い」
 「ミストでやりたいけどタップだと無理」

このような、現場の「困った!」に対応できるのが、スレッドミルです。……本当はもっといろいろあるのですが、この位にしておきますね。

タップとスレッドミルの加工で一番の違いは、送り量と切込みを調節できることです。タップ加工では、何が何でも1回転1ピッチ送らなくてはなりません。材料が硬くても、ねじが深くても、油が使えなくても、です。

でも、スレッドミルなら加工に合わせて送り量や切込みを変えることができます。だって、エンドミルの側面加工と同じですから。

お客様のご要望にお応えして、1山タイプのシングルポイントも登場しました。深くてピッチが大きいねじの加工に最適です。

また、今までスレッドミルでは加工できなかった小径分野にも光が!今年の1月から5月までM2~M5の小径ねじ用に開発されたプラネットカッタ【WX-VM-PNC】をモニター販売しておりました。

オーエスジーが誇る、超微結晶ダイヤモンドコーティング。世界初!の技術で、特許を取得しています。

以前にも一度こちらのコーナーでご紹介したのですが、ダイヤだけに……最近の難削材加工でキラリと光る活躍をしております。そこで、メルマガを読んでくださっている皆様に、今一度ご紹介させて頂きます。


【超微結晶ダイヤモンドコーティング】

ダイヤモンドは非常に硬く、他の物質と反応しにくいため、非鉄・非金属材料加工の工具に使用されてきております。

しかし、ダイヤモンドをコーティングとして使用した場合には、その密着性の低さから、直ぐに剥離してしまうという問題点がありました。オーエスジーでは超硬母材表面へ最適化された特殊な前処理を施すことにより、非常に高い密着強度を得られるようになりました。

さらに、ダイヤモンドは硬いのですが脆いという欠点を有しております。これを克服したのが超微結晶ダイヤモンドコーティングが持つ多層構造です。多層構造によって被膜の靭性(粘り強さ)を向上させることが出来ました。(従来品の2倍)

この高い密着強度と被膜の粘り強さで、超微結晶ダイヤモンドコーティングは非常に高い耐久性能を示すことが出来ます。通常の超硬材料の工具では、あっという間に摩耗してしまうCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic:炭素繊維複合強化プラスチック)やMMC(Metal Matrix Composite:金属基複合材料)の切削加工で、高いパフォーマンスを示します。

オーエスジーでは超微結晶ダイヤモンドコーティングの他にも用途に応じた被膜で各種ダイヤモンドコーティング製品をご用意しております。

On the way (オン・ザ・ウェイ)

道の上、ではなくて、行ってるところ。今その最中です。今途中です。

「ハイ! 毎度ありがとうございます! 藪そばでございます!」

「やぶそばさん? 1時間前にザル蕎麦5人前頼んだのに、まだ届かない! 何時来るんだよ?!」

「It’s on the way (イッツ・オン・ザ・ウェイ) ヘイッ、今出たところです! じきに届きますんで、もう少々お待ちください!」

「ハイ! 毎度ありがとうございます! 藪そばでございます! ヘイ、 そばの出前3人分、 It’s on the way (イッツ・オン・ザ・ウェイ) 今出たとこです。もうすぐ着きますんで! よろしく!」

「大将、全部にOn the wayって返事してますけど、まだ、湯がいてもいないのにそんな返事しちゃっていいんですかぃ?」

「ナーニ、かまやしネエ、蕎麦屋の出前って言うだろうが。うちの返事は、全部On the way (オン・ザ・ウェイ)ヨ。」

英語ってのは、はっきりしてますよね。自分にかかわる事になると、「On the way」が、とたんに「On my wa」yと、所有してしまいます。

「ネエ、今日デートしない?」

「いいけど、今日は車がなくて動けないの。」

「迎えに行くよ! I am on my way! (アイ・アム・オン・マイ・ウェイ)すぐに行きマース!」

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