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2010年1月号 (第52号)

今、最も旬の被削材をご紹介します。

 CFRP(シーエフアールピー)=Carbon Fiber Reinforced Plastics

炭素(カーボン)繊維で強化されたプラスチック、という意味です。日本語では炭素繊維強化プラスチックや炭素繊維複合材ともいわれています。

プラスチックと聞いて侮ってはいけません。炭素繊維と熱硬化性樹脂による複合材料で、アルミより軽く、鉄より強く、チタンより弾性率が高いという特長から、航空機材料を筆頭にレーシングカーやゴルフクラブ、釣り竿やパソコンなど様々な製品に使われています。

複合材料といえば、以前はGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)の話が多かったのですが最近は、このCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の話題が本当に多いです。

昨年秋にも、NHK「クローズアップ現代」などで取り上げられていました。ご覧になられた方もいらっしゃるでしょう。番組のテーマは「脱自動車!」。エレキギターの試作や、切削体験の様子が紹介されていました。

その中で印象に残ったのは、加工してみた作業者から出た「難しい!」の声。……そうなんです。このCFRP、工具業界では最も加工しにくい材料のひとつに挙げられます。

「加工しにくい」の具体的な例を挙げると、この2つでしょうか。
 1.工具摩耗がめちゃくちゃ早い。
 2.繊維が残って仕上りが悪くなる。
特に2.はデラミネーションと呼ばれ、「デラミ」と略されたりします。

ちなみに、ドラえもんの妹は「ドラミ」で、ビールのツマミは「サラミ」です。

……ごめんなさい!どうしても頭から離れなくて……。話を本題に戻します。

CFRPの加工には、ダイヤモンドコーティングがとても有効です。チョイ削りであれば標準在庫のダイヤコート品やPCD工具で何とかなりますが加工数が多い場合は、特殊製作品をお奨めします。

OSGには、CFRP加工における様々なデータとノウハウが蓄積されていますのできっとお客様のお役に立てると思います。CFRP加工に最適な切削工具をまとめたカタログも作成しています。興味のある方はぜひ一度ご覧になってください。

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