メニュー
検索

トップメッセージ

トップメッセージ

オーエスジーは、世界的競争力を持つタップを柱に、エンドミル、ドリル、転造工具などを製造・販売する総合切削工具メーカーです。人々の生活に欠かせない様々な工業製品を裏方から支える、無くてはならない存在として、世界のモノづくり産業に貢献してまいりました。
今後も引き続き、お客様のご要望に応えられる製品を開発し、最適な工具や加工方法のご提案ときめ細やかなアフターサービスのご提供を通じて、お客様に信頼され、より身近な存在になれるよう努めてまいります。

2022年11月期の総括と今後の取り組み

2022年11月期の世界経済は、ロシア・ウクライナ紛争、それに伴う資源・エネルギー価格の上昇、中国のゼロコロナ政策における主要都市のロックダウン、及び円安の進行などの予期し難い出来事が相次ぎ、まさにVUCA*を象徴する1年となりました。また、事業環境は世界的な半導体不足による自動車関連産業の減産影響が継続したものの、航空機関連産業は欧米でボトムアウトし徐々に回復しました。一般部品産業も全般的に堅調に推移したことから、売上・利益共に昨年を大きく上回る業績で終えることができ、主力製品のタップのみならず、ドリルにおいても過去最高の売上を更新することができました。一方で為替市場における主要通貨の動きは、前期と比較して米ドル、ユーロ及び中国元ともに円安で推移しました。以上の結果、売上高は142,525百万円(前期比13.0%増)、営業利益は21,898百万円(前期比36.0%増)、経常利益は23,648百万円(前期比46.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は16,534百万円(前期比50.5%増)となりました。また、海外売上高比率は前期と比較して増加し、64.9%(前期61.8%)となっております。

2022年1月、当社は2022年11月期を起点とする3か年の中期経営計画「Beyond the Limit 2024」を発表しました。「Beyond the Limit」という言葉には、「限界の向こうへ、限界を設けない、自らの殻を破る、常識を打破する」という決意を込めています。2030年11月期までを期間とする長期ビジョンにおいては、世界のモノづくり産業に貢献するエッセンシャル・プレーヤーとして、カーボンニュートラル時代に本格的に移行する2030年を見据え、いかなる変化にも対処しうる盤石な企業体質の構築を目指します。不確実性の多いこのVUCA*時代だからこそ、更なる成長を目指していくために「地球会社」という企業理念のもと、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

オーエスジーグループ一丸となり、ステークホルダーの皆様に信頼いただけるブランドを確立し、持続的な企業価値向上に取り組んでまいります。株主、ステークホルダーの皆様には、今後とも一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

*VUCA(ブーカ)とはVolatility(変動性)、Uncertainly(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語。先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態

2023年2月