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社長メッセージ

中期経営計画Stage2
「勝負の2年目」 実行フェーズから
"成果創出フェーズ"へ

代表取締役社長 兼 COO 大沢 伸朗

代表取締役社長 兼 COO大沢 伸朗

Nobuaki Osawa

2025年度は、世界経済の不確実性が継続する中、原材料価格の高騰、地政学リスクの長期化、為替変動、自動車産業を中心とした需要の停滞など、当社を取り巻く経営環境は引き続き厳しい一年となりました。そのような環境下においても、当社グループは中期経営計画に基づく成長戦略と経営基盤強化を着実に遂行し、通期で増収増益を達成することができました。これは一過性の要因によるものではなく、事業ポートフォリオの転換と収益性向上の取り組みが着実に進んできた結果であると認識しています。

とりわけ、自動車産業の需要が世界的に弱含む中にあっても、航空機、エネルギー、半導体、電子部品、医療、ロボットといった成長産業向けの需要を取り込むことができました。従来から取り組んできた自動車依存度の低減と、成長分野へのリソース配分の最適化が進み、これらの分野における売上拡大が全社業績を下支えするとともに、利益成長にも確実につながっています。

当社は中期経営計画「Beyond the Limit 2027」において、事業ポートフォリオの質的転換と収益性の回復を重要なテーマとして掲げてきました。2025年度の実績は、この戦略が着実に成果創出フェーズへと移行していることを数字で示すものとなりました。微細・精密加工分野をはじめとする成長領域では、カタログ品および高付加価値製品の拡販が進み、生産性の向上と製品ミックスの改善を通じて、収益性の底上げにも寄与しています。
また、世界35カ国に展開する当社のグローバルネットワークは、地域ごとの需要変動や外部環境の変化に柔軟に対応する上で大きな強みとなっています。各地域に根差した営業・生産体制により、現地の生きた情報を迅速に経営へ反映し、機動的な製品供給と提案活動を可能にしてきました。このグローバルに展開する事業基盤が、外部環境の変動に対する耐性を高め、安定的な成長を支えています。

さらに、企業としての持続的な成長には、サステナビリティの推進が不可欠です。当社グループは中期経営計画においてESGを経営基盤強化の重要なテーマとして位置づけ、カーボンニュートラル時代に向けて取り組んでいます。グループ一体で環境負荷低減と資源循環型社会の実現を目指すとともに、国内外の拠点でCO₂排出量と製品別カーボンフットプリントを一元管理する体制を整え、グローバルな脱炭素経営を推進しています。こうした統一管理基盤は、国際的な規制対応や取引先からの開示要求に応えるだけでなく、環境負荷低減という価値をお客様に提供する上でも重要であると認識しています。また、「GREEN TAP」をはじめとする環境配慮型製品のさらなる展開を通じ、お客様の生産工程におけるCO₂削減にも貢献してまいります。

今後に向けては、引き続き成長産業への取り組みを一層強化するとともに、研究開発から生産プロセスに至るまで、各領域への継続的な投資を通じて競争力の向上を図ってまいります。同時に、資本効率を意識した経営を推進し、ROEをはじめとする財務指標の改善と、持続的なキャッシュ創出力の強化に取り組んでいきます。これらの取り組みを通じて、中長期的な企業価値向上を目指します。

変化のスピードが加速する時代において、企業には環境変化を的確に捉え、柔軟に進化し続ける力が求められます。当社は、技術力とグローバルな経営基盤に加え、変化に対応し挑戦と成長を続ける人財を競争力の源泉と位置づけ、多様な人財の力を最大限に引き出す組織づくりを進めています。今後も引き続き、社会と産業の発展に貢献しながら、企業としての持続的な成長を実現してまいります。