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製品設計

難題な加工を
実現するために
顧客の現場を知り、
社内を駆け回る。

製品設計

Product Design

OSGの技術の結晶となるドリルやタップなどの工具の設計を担当。お客様のご要望によって、ワークの材質や硬度、生産性などに様々な条件があり、何度も試行錯誤しながら求められる能力を正確に引き出すことが要求される。

松田 若菜

Interview

デザインセンター 穴加工グループ
タップ設計チーム 2015年入社

工学部出身。大学時代、材料熱処理の研究で金属組織観察の新しい手法を発見。自身の功績が人の役に立つ喜びを感じる一方、「形のあるものを残して人に喜んでもらいたい」という思いが膨らみ、設計の仕事を志す。「OSGでも新しい発想の工具を生み出したい!」という目標を胸に、現在は「特殊品」の設計に日々取り組んでいる。

工具づくりの鉄則は、
相手を知ること

製品設計イメージ

当社にはあらゆるメーカー様のニーズに対応する「標準品」のラインナップが豊富ですが、ニーズによっては標準品ではカバーできない切削加工も数多くあります。そうした場合の「特殊品」の設計を行うのが、私たち設計チームの仕事です。
特殊品をつくる時に大事なことは、相手を知ることです。「こんな工具が欲しい」「こんな加工がしたい」という要望をそのまま受け取らず、相手の情報や目的を正確に把握するよう心がけます。例えば、加工環境や加工されるワークはメーカー様によって様々なので、そのメーカー様にとってのメリットが最大になる、最適なスペックを見極めることが必要です。加工機の性能・加工時に使用する油の種類・加工したいワークの材質など、加工環境に関わる要素を念入りにヒアリング。その情報をもとに特殊品を設計し、メーカー様の加工機を使ってテストを行うのが一連の流れとなります。

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しかし、それだけでは終わらないのがこの仕事の奥深さ。理論上は正しいとされる設計でも、加工時の切りくずがうまく排出できず、工具が折れてしまう想定外のトラブルも度々発生します。加工環境やワークの状態だけでなく、工具の磨耗や欠損を防ぐコーティングの状態、工具の角度、みぞの数など、あらゆる条件を一つひとつ見直しながら、メーカー様の求める特殊品に仕上げていきます。たった1本の工具にもたくさんの技術やノウハウ、妥協のない技術者の情熱が詰まっているんです。

衆知を集めて難題をクリアする

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製品設計部に配属された入社1年目の冬。大手メーカー様の依頼で『プラネットカッタ』と呼ばれる工具の設計を任されました。依頼内容を確認してすぐに気になったのは、求められる工具の形状が非常に特殊だったこと。工場チームの担当者にも相談すると、やはり眉間にシワを寄せている。「この形状を100%再現できるとは言い切れない」と告げられました。しかし、OSGの設計としてお客様に対して簡単に「できない」とは言えません。お客様の立場から見れば、世界トップクラスの技術力をもつOSGに「できない」と言われれば、それまで進めてきた新製品の計画や生産体制をイチから見直す必要に迫られます。どこまでなら要望に近づけられるのか、どんな代案があれば目的を果たすことができるのか。設計として様々な手法を検討し、解決策を探る必要があるのです。今回の場合、私の力だけではなく、他部署の先輩社員たちに協力をいただけたことも印象に残っています。プラネットカッタの技術に精通した開発課にアドバイスをもらったり、工場チームに難しい加工を相談したり、営業課を通してお客様に一部形状変更をお願いしたりもしました。社内を駆け回り、お客様との協議を重ね、ようやく製品が完成。お客様に感謝の言葉をいただくこともできました。製品設計といっても設計者ひとりの考えだけで良いものはできません。工場の目線や営業の目線、そして工具を使うユーザの目線を踏まえた、一丸となったモノづくりが、どんな難題をも解決する秘訣なんだと感じています。

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