╋■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃                                               ┃月刊 OSG E-mail 倶楽部 (第70号)         2011年7月発行 ┃ ╋□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ お待たせしました第70号、月刊 OSG E-mail倶楽部! 電子メールでお得意様にさまざまなOSG情報を毎月お届けします! みなさんこんにちは、メルマガ担当の右京です。 今年も七夕の季節がやってきました。 年に一度だけ、織姫と彦星が会える日です。そこで、七夕の原文「牽牛織女」 (けんぎゅうしょくじょ)を読んでみました。 特に、最後に2人が出会う場面は今まで知っていた七夕の話とは少し違い、 すごく面白い内容でした。 今年の七夕は、夜空を見上げて、織姫と彦星の話に思いをはせてみようかな と思います。 それではOSG月刊メールマガジン7月号、どうぞ最後までお付き合い下さい。 ┌── INDEX ──────────────────────────┐                                   (1)目からウロコ  技術の玉手箱 Vol.70  (2)特集(講習会情報) OSGテクニカルセミナ 東京・名古屋・大阪で開催  (3)特集(製品情報) 極小径ドリル開発秘話  (4)OSG TAP & DIE, INC発 OSG Cutting News -Aerospace Edition,2011- └────────────────────────────────┘ □================================================================== ■技術の玉手箱  vol.70 ◆◇ 速度あれこれ その弐 ◇◆            □================================================================== 本日の玉手箱、お題は「送り速度」です。 前号でご説明した「切削速度」と「回転速度」の違いは、  (1)切削速度⇒刃先が1分間に何メートル動くか?    (2)回転速度⇒工具が1分間に何回転するか? ・・・でしたね。 加工のスピードは、このようにいろいろな速度で表現されますが、現場で 能率の比較に用いられるのは、これからお話しする「送り速度」です。 前述にならって強引にひとことで表すと  (3)送り速度⇒工具が1分間に何ミリ進んだか? となります。 想像してみてください。 ここに高速で回転しているドリルがあります。 でも、その場でグルグル回っているだけでは、穴はあきません。 そうです。 回りながら、少しずつ進むからこそ、穴があくのです! 1分間にどれだけ進むか、をミリメートルで表したのが送り速度なんです。 ドリルが1回転で進む距離を「回転当りの送り量」といい、次の式が成り 立ちます。  送り速度=回転当りの送り量×回転速度 簡単な例で比較してみましょう。  Aのドリル:1回転で0.10mm進む。1分間に1000回転する。  Bのドリル:1回転で0.15mm進む。1分間に 800回転する。 この加工の送り速度を計算すると、  Aのドリル:100mm/min (1分間に100mm進む)  Bのドリル:120mm/min (1分間に120mm進む) Bのドリルの方がゆっくり回っているのに、早く穴をあけられることが わかります! もちろん、工具には適正な送り量・回転速度がありますから、能率を重視する あまり、無理な送り速度を設定すると工具が欠けたり折れたりしてしまいます。  「機械の回転がそこまで上がらない」  「能率よりも耐久重視で、工具を長持ちさせたい」  「クランプ(保持)状態が不安定で・・・」 など、様々な理由で切削条件をアレンジしなければならない時、少しでもお役 に立てば幸いです。 ちなみに、タップの1回転当りの送り量はピッチです。 「タップの切削条件表には切削速度しか載ってないじゃないか!」 とお叱りを受けることもありますが、ねじサイズ(外径)とピッチがわかれば 適正な回転速度と送り速度を算出できます。 また、エンドミルの場合、刃の数で能率が変わるため「1刃当りの送り量」を 基本に考えることが多いですね。 「子供の頃から計算は苦手で・・・」 なんておっしゃらずに、電卓片手に速度あれこれをぜひモノにしてください。 切削工具マスターへの第一歩です。 □================================================================== ■講習会情報 ◇◆ OSGテクニカルセミナ 東京・名古屋・大阪で開催◆◇                       □==================================================================  <<<OSGテクニカルセミナとは?>>>          OSGが主催する有料技術講習会            東京・名古屋・大阪で初開催!詳細はこちらから♪ http://www.osg.co.jp/support/skill_up/workshop.html?mail_m1107#yuryou     メルマガ会員の皆様に、今回特にご紹介したいのがこちら、「ねじ・タップ 実践コース」です。 複雑で理解しにくいと言われるねじの種類・規格を分かりやすく解説し、 タップやゲージのトラブル対策事例を取り上げています。 本物のゲージを使った合否判定実習やタップによる手立ても実施し、一日で ねじやゲージに関する知識がアップすること間違いありません! 受講料は3,000円と受けて頂きやすい価格に設定しております。 「今まで疑問だったゲージの規格など詳しく知ることができてよかった」 「トラブル対策は仕事に大変役立つ内容だった」 と、受講した皆さまから嬉しい声をたくさん頂いています。 工具の販売に携わる方、実際に加工をしていらっしゃる方が対象です。 お申し込みは、セミナ事務局もしくは最寄りの営業所へご連絡ください。 ただし、大阪は7/9(土)と開催間近で、既にお申込みを締め切っております。 メルマガ読者様限定で配信より2日間のみ受付けますので、受講希望の方は 直接下記セミナ事務局へご連絡ください。  【OSG CSセンター】TEL.0533-82-1107 セミナ事務局:近藤 □================================================================== ■製品情報 ◇◆ 極小径ドリル開発秘話 ◆◇            □================================================================== オーエスジー製品の中で、最も小さく、最も細い商品、UVMドリルシリーズ。 最小径0.02mm~のドリルの開発は、それはもう、苦労の連続でした。 開発が始まったのは5年前。 開発当初は、開発者自らが刃付けを行っていました。 その当時、オーエスジーで最も細いドリルは直径0.2mm。 開発目標に掲げたのはその1/10である直径0.02mm。 いきなり0.02mmは厳しいだろうと、0.05mmから製作を開始しました。 まず、いきなり困ったこと。 「見えない」 そう。見えないのです。なにもかも。 極小径ドリルも通常の超硬ドリルと同様、砥石での研削によって製作するの ですが、砥石が工具に当たったのかどうかも解らない。 ドリルが完成したのかどうかも解らないのです。 「完成した!」 と思って装置から取り外すと、全く加工出来ていなかったり、逆に削りすぎて 折損していたり。 開発当初は、1日がんばって1本もできないなんて事も。 苦悩しながら装置の改善を重ね、直径0.02mmの量産化を可能にしました。 その具体策は・・・。おっと、企業秘密です。 製品が出来ても、ちょっと触れば折れるし、搬送はどうするか、出荷の際は どうするか、など沢山の問題がありました。 それは、そうでしょう。 工場で生産されるものでここまで細いものは今まで無かったのですから。 また、極小径ドリル後発である我々は、精度だけでなく、品質・品位に最も 力を入れました。 見えない工具だからこそ、見た目にこだわる。 見た目の良い工具は、性能もいいのです。 おかげさまで、「抜群の品質・品位」という評価を頂いております。 極小径超硬ドリルシリーズ ▽▽▽ http://www.osg.co.jp/products/drill/000679.html?mail_m1107 □================================================================== ■OSG Cutting News ◇◆ -Aerospace Edition,2011- ◆◇         □================================================================== OSG TAP & DIE, INC(アメリカ・シカゴ)が発行している『OSG Cutting News』。 その内容には、日本のメルマガ会員の方々にも役立つ情報もあるということで、 不定期ですが月刊 OSG E-mail倶楽部でもご紹介しています。 こちらには目次を、詳細は専用ページを見ていただけるようにリンク先を 貼り付けておきます。今回は「航空機産業特集」です。 現在のアメリカで「Is it over yet?(まだ終わっていないの?)」という言葉が 何を意味するのか気になった方は、ぜひ日本語訳をご覧ください。 -CONTENTS- ・Is It Over Yet?(まだ終わっていないの?)※ ・Machining Tomorrow's Materials Today     ・A Close-Up of CFRP Usage in Aircraft   ・Achieve Stable, Chatter-Free Milling with UVX ・Aerospace: Then and Now ≪Cutting News 原文PDFはこちらからご覧いただけます≫   https://www.osg.co.jp/support/club/pdf/cn_aerospace_11.pdf?mail_m1107     ≪※印は日本語訳のあるものです。日本語訳はこちらからご覧いただけます≫   https://www.osg.co.jp/support/club/pdf/cn_aerospace_11(j).pdf?mail_m1107 -------------------------------------------------------------------- 【ご意見・ご要望はこちらまで】 OSG企画部 E-mail倶楽部担当宛 mailto:news-info@osg.co.jp -------------------------------------------------------------------- 【OSG E-mail 倶楽部の受信を希望されない方】 誠にお手数ですが、下記アドレスでご退会手続き願います。 https://www.osg.co.jp/support/club/withdrawal.php 【メールアドレス等の登録情報を変更されたい方】 誠にお手数ですが、一度退会手続きの上、再登録をお願い致します。 https://www.osg.co.jp/support/club/index.php -------------------------------------------------------------------- 【このメールはOSG E-mail倶楽部会員様に自動的にお送りしております】     このメールに対して返信しないようお願いいたします。   このメールに心当たりのない場合やご不明な点がある場合は、   mailto:news-info@osg.co.jp までご連絡ください。 ==================================================================== 発行:オーエスジー(株) 企画部 http://www.osg.co.jp/ OSG E-mail倶楽部の記事を許可なく転載することを禁じます。 copyrights(c)OSG Corporation. 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