━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □□●●□□□●●●□□●●□□ □●□□●□●□□●□●□□●□ 月刊 OSG E-mail 倶楽部 (第30号) □●□□●□□●□□□●□□□□ □●□□●□□□●□□●□●●□ □●□□●□●□□●□●□□●□ 2008年03月発行 □□●●□□□●●●□□●●□□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆☆☆ ━━ お待たせしました第30号、月刊 OSG E-mail倶楽部! 電子メールでお得意様にさまざまなOSG情報を毎月お届けします! こんにちは、OSGメルマガ担当の五十嵐です。 OSGは今年創業70周年です。 今年1月の第28号で予告しましたが、社員も意外と知らなかったり(!)、 忘れていたりするOSGの歴史を今月から5ヶ月にわたってご紹介したいと思います。 大河ドラマですので少し長くなりますがお付き合い下さい。 ┌── INDEX ──────────────────────────┐                                   (1)目からウロコ 技術の玉手箱 Vol.30 (2)特集(製品情報)貴重な資源を有効活用 超硬工具リサイクル  (3)特集(会社情報)OSG 70年の歴史 第1回(全5回) (4)アメリカ駐在員発 英語よもやま噺  第30話 └────────────────────────────────┘ □================================================================== ■技術の玉手箱  Vol.30 ◇◆ シャボン玉は何色 ◆◇             □================================================================== ズバリ、お聞きします。 シャボン玉の色って、何色? 「・・・・・・・・・・透明?・・・でも、ところどころ虹色?」 ちょっと答えに窮する質問ですよね。 答えは「干渉色(かんしょうしょく)」です。 干渉色を国語辞書でひいてみると、  白色光どうしの干渉によって現れる複雑な色。  水の表面に浮かんだ油膜やシャボン玉に見られる。 とあり、見る角度によっていろいろな表情を見せる不思議な色です。 さて、OSGが工具に施している表面処理にも干渉色のものがあります。 DLCコーティングと、WDI(ダブルディーワン)コーティングです。 DLCはDiamond-Like Carbon の略で、アルミニウム合金の加工に威力を 発揮します。 WDIはドリルの新製品用に開発された新コーティングで、 被膜硬度3300HV、酸化開始温度1100℃の驚異的な性能を誇ります。 このふたつのコーティング、見る角度によって色合いが違うのは、 まさにこの干渉色だから。 被膜自体に色がついているわけではないのですが、光の屈折によって 虹色っぽく輝きます。 OSGのDLCコーティングと、WDIコーティングが施された工具を手にしたら 一度ゆっくり、あちらこちらから眺めてみてくださいな。 □================================================================== ■特集(製品情報)◇◆ 貴重な資源を有効活用 超硬工具リサイクル ◆◇                       □================================================================== OSGの関連会社であるエヌエッチテクノ株式会社より耳よりな情報です。 切削用超硬工具(スローアウェイチップやエンドミル)の素材である タングステンとコバルトは、国内ではもはや産出できない貴重なレアメタルです。 切削工具として何度か再研磨してお使いでしょうが、最後はどう処分 されていますか? 「鉄くず」と一緒に捨てていませんか? 鉄以外のものが混ぜられた「鉄くず」は、「鉄くず」としての品位も下がり、 状況によっては「産廃」として厄介もの扱いにもなりかねません。 そして何よりも、貴重で高価な超硬が無駄に捨てられてしまい、 企業にとっても、また社会的な見地からもマイナスです。 欧米では、超硬のリサイクルはシステムとしてほぼ完成しており、 その再生率は近い将来には、90%になると予想されていますが、 日本では最近やっと45%くらいと推定されている状況です。 しかし、企業が環境問題を素通りすることは許されない時代になり、 「産廃」の処理にもコストがかかり頭痛の種となってきました。 リサイクルの始まりは「分別」と言われています。 マイナスの処理費用をプラスの収入に変えて、資源のリサイクルにも 貢献できる取り組みを始めてみませんか。 OSGグループは、貴重なタングステンやコバルトが、もう一度原料として還流し、 循環型の社会の中で超硬工具が活用されることを強く願っています。 皆様の工場から出る使用済みの超硬工具を エヌエッチテクノ株式会社が買い取らせて頂きます。 「少量だから」と諦めず、容器にためてご連絡ください。 塵も積もれば山となります。 超硬工具のリサイクル、ぜひご検討お願いします。 超硬工具リサイクルについて ▽ http://www.osg.co.jp/products/service/recycle.html □================================================================== ■特集(会社情報)◇◆ OSG 70年の歴史 第1回 ◆◇             □================================================================== 地球会社OSGは、創立70周年という節目の年を迎えます。 このような年を迎えられたのも、ひとえに皆様のご支援のお陰です。 大勢の方に支えられ、成長を続けるOSGの歴史を振り返り、これまでの歩みを ご紹介致します。 ◆大沢螺子研削所設立  昭和11年6月。創業者 大沢秀雄28歳の年東京府荏原郡西小山(現在の品川区) に「大沢螺子研削所」の看板を掲げました。 中古の旋盤2台とボール盤1台を据え、3人の工員と共に独立しました。 研削タップ開発への一歩を踏み出したのです。  昭和12年5月。中島飛行機時代に見た外国製のねじ研削盤の機構を、 旋盤の機構に結びつけて考案した「大沢式ねじ研削盤第1号」が完成しました。 わが国初の国産ねじ研削盤の誕生です。 研削タップを初めて目にし、その国産化を思い立ってから8年もの歳月が 流れていました。    昭和13年3月26日、「株式会社大沢螺子研削所」が誕生。 時は日中戦争で軍需産業一色となり、企業拡大の為に個人事業を法人化し、 工場を新築移転(現在の東京都武蔵野市吉祥寺)しました。 資本金は10万円、ねじ研削盤を10数機備え、設備も増強して生産能力は飛躍的に増大、 その年の末には従業員も40名近くに達していました。  しかし翌14年6月、原因不明の出火により工場は全焼してしまいます。 失意を乗り越え、同年8月に武蔵野町(現在の武蔵野市)関前に新工場を再建し、 同時期、共同で「株式会社溝渕製作所」を設立、ねじゲージの製造も始めました。 (溝渕製作所は昭和17年6月に大沢螺子研削所に吸収合併されています。) ◆戦争、そして終戦  第2次世界大戦勃発後、陸軍は研削タップの増産を命令、工場の増設を 余儀なくされ、愛知県宝飯郡一宮村(現在の豊川市一宮町)へ「愛知工場」を 新設しました。 近くには、東洋一と言われる海軍工廠もありました。 現在、オーエスジーアカデミー(デザインセンター・グローバルテクノロジー センター)の建つ場所が、オーエスジー第2の発祥の地となりました。 昭和18年5月、150人程の従業員を雇い入れ、研削タップとダイスの生産を 始めました。  東京では、日増しに激しくなる空襲に関前工場は破壊され、戦火を逃れる為に 機械を分解し、リヤカーで貨車へ乗せて運びながら山梨と栃木へ疎開しました。 その後、東京大空襲で東京は焦土と化したのです。 社長の大沢が終戦を知ったのは、飯田線辰野駅。 愛知工場から疎開先の工場へ工具資材をリュックサックへ入れて運ぶ途中の ことでした。  東洋一の兵器工場と言われた「豊川海軍工廠」が、終戦間際の昭和20年8月、 空襲を受け壊滅状態になったにもかかわらず、近くにあった愛知工場は 幸運にも無傷でした。  しかし敗戦後、その日を何とか生き延びることで精一杯となってしまい、 会社は休業、一時は700人もいた従業員は30人足らずになってしまいました。 愛知工場は空襲を免れたものの、とても操業を再開できる状況ではなかった のです。 ・・・次号へつづく □================================================================== ■英語よもやま噺  第30話 ◇◆ Love handle ◆◇             □================================================================== Love handle (ラブ・ハンドル) Love(愛の)Handle(取っ手)。 愛のハンドル? 簡単な言葉です。 でもその意味は重たいのです。 中年になってくると、ウエストの周りに脂肪が付いてきます。 その中で、ウエストの、背中寄りの両サイドに付く贅肉を Love Handle (ラブ・ハンドル)と言います。 そう、アナタの両脇のベルトの上にはみ出して乗っかっているヤツです。 結婚したばかりの頃。 美しくて優しくて、思いやりがあって、頭脳明晰で、ご主人様の後ろを 3歩下がってついて来るような若奥様の 心のこもった、おいしいおいしい手料理を食べていると、 どうしても贅肉が付いてきます。 したたかな、奥様達の魂胆は、旦那をたらふく食べさせて太らせ、 Love Handle を付けさせた上で、この腰の両サイドの Love Handle を 後ろからしっかりと両手で掴んで、右、左、まっすぐ! と旦那をコントロール することなのです! つまり 愛のハンドル。 リモコンハンドル、旦那操縦ハンドル! 優しい奥様の愛の証。 ウチの嫁さんなんかは大したもので、Love Handle なんて姑息なものなんか 使いませんよ。 アゴを使います!? -------------------------------------------------------------------- 【ご意見・ご要望はこちらまで】 OSG企画部 E-mail倶楽部担当宛 mailto:news-info@osg.co.jp -------------------------------------------------------------------- 【OSG E-mail 倶楽部の受信を希望されない方】 誠にお手数ですが、下記アドレスでご退会手続き願います。 https://www.osg.co.jp/products/club/index.php 【メールアドレス等の登録情報を変更されたい方】 誠にお手数ですが、一度退会手続きの上、再登録をお願い致します。 https://www.osg.co.jp/products/club/index.php -------------------------------------------------------------------- 【このメールはOSG E-mail倶楽部会員様に自動的にお送りしております】     このメールに対して返信しないようお願いいたします。   このメールに心当たりのない場合やご不明な点がある場合は、   mailto:news-info@osg.co.jp までご連絡ください。 ==================================================================== 発行:オーエスジー(株) 企画部 http://www.osg.co.jp/ OSG E-mail倶楽部の記事を許可なく転載することを禁じます。 copyrights(c)OSG Corporation. 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