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2024年3月号 (第216号)

技術の玉手箱 /  機械は動かしてナンボ……

少子高齢化の波が急激に押し寄せています。統計予測(※厚生労働省ホームページ「我が国の人口について」より)によれば、あと30年もすれば日本の人口は1億人を切ってしまうとか……。当然ながら、働き手である労働力人口も減っていくわけですから、それに代わる機械やシステムを効率よく活用し、生産性アップを図っていくことが企業にとって利益を生み出すカギになります。

いわゆる「機械稼働率」はそれを測る尺度の一つといえます。生産ラインの切削加工現場でいうと、機上のシグナルランプが緑でなく、赤や黄色(=停止・異常・待機状態)のまま、ず~っと灯っている状態は決して好ましいとはいえません。機械を停めている要因を可能な限り取り除く必要があります。

一例として工具の取付け段取り工程で考えてみましょう。

どんなに優れた性能の工具を選んでもそれを「正しく」取り付けなければパフォーマンスを十分発揮することはできません。具体的には、可能な限り振れを抑えながらツールホルダを介して機械主軸にセットすることで、加工中の工具の挙動が安定し、狙いの仕上り寸法・精度が得られやすくなります。同時に、切れ刃の突発的なトラブルを減らし、摩耗進行を安定させ、寿命を延ばすことにもつながります。穴あけ/フライスを問わず、取り付け段取りは加工成否を決定づける重要工程といえます。

この段取り工程は機械主軸に取り付けた状態で都度作業者の方が手動で測定し、数値を読み取るという方法で行なっているケースが多いのではないでしょうか。

当然、作業中は機械を停めなければならず、生産は停滞し、機械稼働率も低下してしまいます。そもそも、手動測定は数分単位で時間がかかります。そこに保有機械台数や工具アイテム数、稼働日も掛け算しながらトータル計算していくと……会社全体で相当大きな「非生産」時間に膨れ上がってしまうことも想像に難くありません。

では、何かよい改善策はないものでしょうか?

こうしたケースで有効なのが「機外での自動測定」です。なかでも高性能カメラを備えた自動刃先認識システム搭載の「ツールプリセッタ」の活用は、いわゆる「外段取り」のため、加工機が生産をしている間に段取りを行うことができます。加工機の停止時間を極力抑えつつ、スピーディーに測定作業が進められます。また、実際の作業では振れの管理だけでなく、工具長、工具径の測定も必要になります。ツールプリセッタの活用により、機器の複数の操作手順を経る、測定値を読み取る、といった一連のアナログ作業に起こりがちな判断ムラやうっかりミスといったヒューマンエラーの解消にもつながります。

ツールプリセッタOZT

ツールプリセッタOZT

機械は「疲れた~」、「もう飽きた~」、「眠たい~」などと泣き言を発しない、人間にはとても都合のよい存在です。しっかり稼働率を上げてうまく活用していきたいですね。(……ただしメンテナンスはお忘れなく)

K爺のイチオシ /  アルミソリューションズ

謹啓、軽暖の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。令和6年1月号(214号)では、「切削工具で環境に配慮する」という点について科学させて頂きました。

そして、先月(215号)は、軽量化やリサイクルの観点からか?アルミなどの非鉄とともに活用が増えている、プラスチック(樹脂)加工にも通じ、かつ「環境への配慮」にも繋がるイチオシをお届けいたしました。

そんな流れを汲み、今月はアルミ加工に関するイチオシをお届けしたいと存じます。一般社団法人日本アルミニウム協会の「アルミニウムとは」という資料によりますと、アルミニウムの特性は、

(1)軽い
(2)強い
(3)耐食性がよい
(4)磁気を帯びない
(5)電気をよく通す
(6)熱をよく伝える
(7)低温に強い
(8)毒性がない
(9)光や熱を反射する
(10)表面処理しやすい
(11)鋳造しやすい
(12)加工性がよい
(13)接合しやすい
(14)真空特性がよい
(15)再生しやすい

と掲げられており、なるほど、便利な素材であることが分かります。また、リサイクルに要すエネルギーは、アルミ新地金を製造するときに比べてわずか3%で済み、アルミ再生地金の品質は新地金とほとんど同じなのだそうです。そして、日本国内には、アルミ需要7年分のアルミ部品が都市鉱山として備蓄されていると言われています。資源の無い国と言われる日本ですが、ことリサイクルに関して言えば、豊かな資源を持っていると言えるのかもしれませんね。こうしてみると、なんだか、アルミニウムが愛おしく思えてきます。おっと、余談が過ぎましたね。失礼いたしました。

上述(12)にもありますように、アルミは加工性に優れる被削材ですから、加工における関心は、「如何に早く」、もしくは「もっと高品位に」、さらには「工具交換他手間ひまかけず安価に」ということになろうかと思います。では、生産性、加工品位、工具の耐久性の向上及び低コスト化に向けて、以下、イチオシを列挙させて頂きます。

ミリング加工


① 小型のマシニングセンタで、省エネに高能率な正面フライス加工を実現するPFDC

② 簡単刃先調整で、高精度な正面フライス加工を可能にするPFAL

③ 「うまい、やすい、はやい!」アルミ用エンドミルの定番と言えばコレ!非鉄用DLCエンドミル

ドリル加工


① 高能率且つ長寿命なダイヤコートドリルD-GDN

② 比較的安価に高能率なドリルNF-GDN

③ 低スラストでワークに負担なく加工でき、サイズバリエーションが豊富かつ且つ低コストなドリルEX-SUSドリルシリーズ

タップ加工


① 下穴も一緒に加工、ドリル機能も兼ね備えた多機能工具、LCA(ライフサイクルアセスメント)的にも優れる、非鉄用底刃付き高機能スレッドミルAT-2 R-SPEC

② 完全同期送り機構付きの機械でアルミ合金鋳物のねじ加工を経済的に実現 ダイカスト用ゼロタップVP-DC-HTおよび、より耐久性に優れる、油穴付きダイカスト用ゼロタップVO-DC-HT

③ ダイカスト用のタップで真っ先に検討頂きたい、サイズラインナップが豊富なEX-DC-HT

④ 圧延材にも対応、止まり穴用に最適なEX-AL-SFT

⑤ 完全同期送り機構付き機械専用の高速志向のアルミ用スパイラルタップと言えばHS-AL-SFT、同じく貫通穴用のHS-AL-RFT、転造のHS-AL-NRT

⑥ 更に高速志向のUS-AL-SFT

⑦ 上記の転造タップ版US-AL-NRT

⑧ アルミニウム用の管用タップV-AL-TPT

以上、アルミフェチな初老でした(笑)本稿も皆さまのSDGsな課題解決として、また、お仕事の付加価値や生産性の向上に貢献できれば幸いでございます。

謹言



追伸
【ミリング加工】でご紹介させて頂いたイチオシは、キャンペーンでお得にお求め頂けます。この機会にぜひご試用頂けたら幸いです。(注:キャンペーンは期間限定で、一部対象外の製品もございます)

OSGお土産100選 /  とんかつマンジェ ロースかつサンド

今月の「OSGお土産100選」
日本のみならず世界各地で働くOSG社員がおすすめのお土産をご紹介します。

今回、ご紹介するお土産は大阪営業所の深田より推薦の「とんかつマンジェ ロースかつサンド」です。

推薦コメント:
今回ご紹介する大阪のお土産は「とんかつ マンジェ」で販売している、「ロースかつサンド」です!

マンジェさんは、私の地元である八尾市にあり、JR八尾駅から徒歩5分程度の場所にございます。開店は11時からですが、大阪府内から来た人や旅行客で、平日でも朝から列をなしており、最近は海外からの観光客も来店するほどの有名店です。

小さい頃から家の近くにあったので、存在自体はよく知っており、最近初めて食べたのですが、以来、あの味が忘れられません!

「八尾って何があるの?」と聞かれたら必ず「とんかつ マンジェ」と言えるほど自慢のお店です!食べると二度と忘れることのできない、日本一のとんかつ屋のロースかつサンドを食べるために、ぜひ大阪、そして八尾へ足を運んで頂き、ご賞味くださいませ。


とんかつ マンジェ
〒581-0086 大阪府八尾市陽光園2-3-22
ホームページ:https://tonkatsumanger.com/

とんかつ マンジェのロースかつサンドととんかつ

とんかつ マンジェのロースかつサンドととんかつ

こんにちは、大阪営業所の深田大智です!

趣味は旅行や買い物をすることで、今年の夏は沖縄に2回は行きたいと思っています。

その為にも体を鍛えてバキバキの状態で挑みたいと思います!

僕は出身も大阪なので、生まれ育った土地で仕事ができ大変充実しています。これまで関わったことのない業界で、新しい知識を増やして営業活動をする事は楽しく感じています。

日々、お客様を始め、社内の方々にも助けてもらってばかりですが、早く成長して一人前と呼ばれるように頑張ります!

大阪営業所一同(右手前が深田)

大阪営業所一同(右手前が深田)

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