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2023年10月号 (第211号)

技術の玉手箱 /  タップ選びが地球を救う!?

温暖化の影響による気候変動が地球環境に大きな影響を与えています。

ひと昔前まではありえなかった「記録的な猛暑」「観測史上最大の降水量」といった表現も、今や珍しくはなくなり、いたましい災害や事故も頻発しています。

環境保全への取り組みは決して他人任せで成り立つものではなく、企業や個人レベルでの意識付けも求められています。

では、タップ加工を例に、何か少しでも貢献できる方策はないか考えてみましょう。

切削タップの切りくずトラブル例

切削タップの切りくずトラブル例

一般的な切削タップでは、詰まりや絡みなど、常に切りくずトラブルがつきものです。最悪の場合は、タップ欠損や折れに至るケースもあり、そうなると否応なく、工具交換の段取り時間を費やすことになります。

また、量産加工ともなれば、機械を停めて生産工程を一旦中断し、大量に溜まった切りくずを取り除く作業も避けられません。この間、いくら機械停止しているといっても、電力消費はゼロではありません。

それに対し、切りくずが発生しない「転造タップ」(盛上げタップ・溝なしタップとも言います)であれば、機械停止時間を削減でき、安定した連続加工が可能になります。消費する電力のロスが抑えられ、大きな省エネ効果も期待できます。

つまり「転造タップ」を“使う”という選択は、環境負荷を低減する取り組みの立派な一つといえます。

ただ、ここでよく考えてみると、そのタップ自体が製造工程で環境負荷への配慮を全く無視した“作り方”を採用していたとしたら……う~ん、なんだかスッキリしませんね。

タップメーカの根本的な姿勢が問われるこの命題に、このたびOSGは画期的な答えを生み出しました。その名も「GREEN TAP」!

従来と比較し、タップ製造時に消費する電力を大幅に削減することで、なんと1本あたりのCo2排出量約半減!を可能にする新製法です。

あわせて、タップ設計時の新手法として、CAE(コンピュータによるシミュレーション)解析を採用することで、試作による検証を何度も繰り返すことなく、欠けにくく、耐久が伸びる理想的なスペックを、効率よく開発することに成功しました。長持ちするということは工具交換の回数も減らせ、廃棄量を抑えられますので、やはり環境負荷の低減に直結します。

このように、“作り手”である私たちメーカの姿勢と、“使い手”である皆さんの意識、互いの相乗効果があってこそ、真の意味で環境に優しい加工!が実現するのではないでしょうか。

環境に優しく、地球を救うタップ!(ちょっと大げさでしょうか!?)が一日も早く正式に商品化できるよう準備を進めています。どうぞご期待ください!

【MECT2023会場セミナー】GREEN TAP - サステナブル イノベーション
日時:10/18(水) 14:00~15:00
会場:ポートメッセなごや コンベンションセンター ホールB1~4
定員:100名
参加特典:本セミナーにご参加いただいた方に、使用済みペットボトルのキャップを使用した「タップくんプラスチックモデル」をもれなくプレゼント!

K爺のイチオシ / PFDC

謹啓、清秋の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

先月はEMOショーが開催されました。玉手箱でもあったように、OSGでは「タップの歴史に新たな1ページを」と、GREEN TAPを発表いたしました。

GREEN TAPは従来のタップとは全く異なる生産方式で、タップの製造に係るエネルギーの消費や排出二酸化炭素量を抑制できる、LCA(ライフサイクルアセスメント)観点で環境負荷の小さいタップでございます。

今月のイチオシは、GREEN TAPに肖り、LCAの観点から「原料」、「製造」、「輸送」、「工具の使用」と広い領域で環境に優しいモノをご紹介したいと存じます。その名はOSG PHOENIX PFDC(ディスクカッタ)でございます。

PFDCの最大の特長は、その軽さにあります。

カッタ径Φ125で、その重量は1kg。一般的なフェイスミルアーバと合わせても、総重量1.9kg。BT30の小型マシニングでも使用可能なカッタでございます。

もうこれ以上は小爺が申すまでもなく、賢明な皆さまなら既にご理解頂けたと存じますが、一応、最後まで文字を起こさせて頂きます。

軽量であるが故に原材料は少量でございます。故に、原料の採掘や運搬に伴う二酸化炭素の排出量は少なく、小型のマシニングセンタで使用可能なことで、使用時に消費する電力を抑制、排出二酸化炭素量も少なくできるのでございます。

今月18日よりポートメッセ名古屋にて開催されるMECT2023では、ご紹介したPFDCを使った小型マシニングBT30での実際の加工をご覧いただけます。是非ともオーエスジーブース(2号館2B-28​)まで足をお運びくださいませ。

MECT2023の詳細はこちらをご確認ください。

以上、LCA視点から環境に優しいイチオシを紹介させて頂きました。本稿も、皆さまのお仕事の付加価値や生産性の向上、SDGsな課題解決として貢献できれば幸いでございます。

謹言

OSGお土産100選 /  QUONチョコレート

OSG月刊メールマガジン201号からの新企画「OSGお土産100選」!
日本のみならず世界各地で働くOSG社員がおすすめのお土産をご紹介します。

今回、ご紹介するお土産は豊川営業所の伊東より推薦の「QUONチョコレート」です。

推薦コメント:
私がお勧めするお土産は、豊橋の「QUONチョコレート」です!

シンプルなミルクチョコレートから、大人の味のダークチョコレートまで、さまざまな種類のチョコレートがあるため、伺うたびに何を買おうか迷ってしまいます(笑)

中でも、ドライフルーツやナッツが入った「QUONテリーヌ」は、カラフルで食べ応えがあって一番のお気に入りです。

また、久遠チョコレートの社員の方々は、障がいを持った方、子育て中のママさん達や、悩みを抱える若者、LGBTQの方など多様な方々が働かれています。「QUONチョコレートx SDGs」を掲げて美味しいチョコレートを販売されていることにも魅力を感じます。

SDGsな「QUONチョコレート」を東三河にお越しの際は、ぜひ一度ご賞味ください!

豊川営業所の伊東(左)、成田(右)

豊川営業所の伊東(左)、成田(右)

伊東は2017年に入社した6年目の営業社員です。高校卒業後、オーストラリア・アメリカで5年間の留学を経て、オーエスジーに入社。

「専門知識を必要とするため、大変な部分はありますが、多くの方々に助けられ自分の仕事が成り立っているととても感じています」とお客様、社員に感謝の気持ちを忘れず、営業活動に取り組んでいます。

オーエスジーでも、障がいのある方の雇用促進と安定を図るため、特例子会社「オーエスジーアクティブ株式会社」を2022年12月に設立しました。ダイバーシティに対する取り組みとして、持続可能な社会づくりに貢献をして参ります。

QUONチョコレートプロジェクト
QUONチョコレート豊橋本店
〒440-0897
愛知県豊橋市松葉町1-4

QUONチョコレート&QUONチョコレートドゥミセック豊川店
〒442-0886
愛知県豊川市牛久保駅通3-12-1 チトセテラス

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