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2023年4月号 (第208号)

技術の玉手箱 /  もう一つのねじ加工法スレッドミル

皆さんは毎日、職場へどれくらい時間の「ゆとり」をもって出社していますか?

パンをかじりながら全力疾走で、始業時間ギリギリにすべり込み……でしょうか?それとも、最低1時間前には優雅に熱いコーヒーをすすりながら、スタンバイ完了!の超余裕派でしょうか?

おっと、そもそも在宅勤務だから出社しない、という方もおられるかもしれません。いずれにしても、社会人たるもの、十分なゆとりを持って一日の仕事のスタートを切りたいですね。

さて、タップ加工においても同様に、下穴深さの「ゆとり」がとても大きく影響します。

昨今は、小型軽量化の需要もあり、加工部の薄肉化が進んでいます。限られた下穴深さに対し、より深く、有効ねじ長さを求める指示も増えており、ゆとりのない中でのタップ選びに、お困りの声も多く聞かれます。

止り穴加工ではスパイラルタップを用いることが一般的です。しかし、スパイラルタップには食付き部が有るため、有効ねじ長さの奥に「不完全ねじ長さ」が必ず生じます。これを極力短く抑えるためには、一般的な食付き2.5Pよりもっと短い、1.5Pや1Pといったいわゆるショートチャンファ仕様のタップを選定しなくてはなりません(ご自身でグラインダを使い、食付き部を「ゼロ」にすり落とそうとする方を時々お見かけしますが、タップの機能を全く果たさなくなりますのでお止め下さい!)。

食付きはタップの中で切削を行なう唯一の箇所です。そこが短いということは、必然的に、少ない切れ刃で加工を集中的に受け持つことになります。分厚く、ボリューム感が増した切りくずを、タップの進行方向に逆らって、シャンク側にスムーズに排出するのは決して容易なことではありません。かみ込みや刃欠けリスクが一気に高まります。おまけに、各切れ刃にかかる負担も大きくなりますので、大幅な耐久減も覚悟しなくてはなりません。

また、食付き1Pを選択しても、構造上の許容差が0~+0.5Pつきます。実質的にはmax1.5Pを見込む必要があり、有効ねじ長さの確保には慎重な判断を要します。

そんな場合に有効なのが、3軸同時制御とヘリカル補間機能を備えたNC搭載のマシニングセンタで使える「スレッドミル」です。タップのような食付きを持たず、先端部より完全ねじ山仕様となっているため、プログラム次第で不完全ねじをわずか1P程に収めた加工も可能です(AT-2、シングルポイント除く)。

またミーリング加工につき、どんな被削材でも切りくずは必ず粉々になるため、排出性も良好です。

安心感という「気持ちのゆとり」を確実にもたらす、もう一つのねじ加工手段として、ぜひご活用ください。なお、下穴加工時に、先のとがったドリルでなく、平坦なフラットドリルを選定いただくと、薄肉化の制約を受けにくくなりより有効です。

技術の玉手箱は無料WEBセミナー「ランチタイムセミナー」で、より詳細な情報を加えて講師が解説します。今回の内容は4月19日(水)12:20~12:35にお届けします。お申し込みは下記からお願いいたします。

ランチタイムセミナーのお申込みはこちらから。

K爺のイチオシ /  AT-1・AT-2

謹啓、陽春の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

早速で恐縮でございますが、タップ加工で以下のようなお困りごとや課題をお持ちのかたはいらっしゃいません?

1.むしれやひげばりを極力無くしたい
2.ミストで加工したいけれどタップでは無理
3.管用テーパねじの加工でストップマークを無くしたい
4.深穴でタップの折損が恐い
5.切りくずトラブルが心配で無人化できない
6.タップだとトルクオーバで機械が止まって加工できない
7.加工機に逆転機構がない

今月のイチオシは玉手箱を踏まえ、以上のようなタップ加工の課題を解決するスレッドミルから、AT-1とAT-2を紹介させて頂きます。AT-1、AT-2、それぞれどんなメリットがあるのか?簡潔に整理してみたいと存じます。

AT-1

AT-1の最大の特徴は『右刃左ねじれ』でございます。エンドミルを始め多くは『右刃右ねじれ』が主流の昨今でございますが、それは切れ味良く切削抵抗を小さくする為でございます。しかしながら、『右刃右ねじれ』は剛性の無い刃先から切り始めることになり、工具がたわみ、加工面が倒れ易いという欠点がございます。そこで『右刃左ねじれ』を採用し、シャンク側の刃から切り始めることで倒れを抑制、「一般的なスレッドミルに比べパス数を減らせる、もしくは1パスで加工が完了できる」ようになっているのがAT-1の最大の特長でございます。その為我々は、AT-1にワンレボリューションスレッドミル、One Pass Thread Millというサブタイトルをつけた次第でございます。またスレッドミルとして世界初※の、不等分割、不等リードを採用し、ビビリ抑制にも配慮した仕様となっております。詳しくはこちらの動画でご確認頂きたく存じます。※当社調べ





またAT-1シリーズは、炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼、鋳鉄、非鉄など幅広い被削材に対応いたします。スレッドミルの第一候補としてお薦めの一品でございます。ラインナップ等の詳細はこちらでご確認くださいませ。

AT-2

AT-2は高硬度鋼用底刃付きスレッドミルでございます。なんと申しましても、穴あけとねじ切り加工を同時に行える工具であるという点が最大の特長でございます。つまり、予め下穴加工を行う必要が無く、使用する工具の本数を減らすことができるエコロジーな工具であると言えます。また、穴加工とねじ切り加工を同時に行うという難しい加工を安定して行えるよう工夫された点が何点かございます。百聞は一見に如かず、こちらの動画で確認頂けたらと存じます。





AT-2は高硬度鋼用ながら、適切な条件が設定頂ければ、一般鋼から耐熱合金まで幅広い被削材でご利用可能でございます。詳細はこちらでご確認くださいませ。

また、AT-1とAT-2は現在キャンペーン中でございます。大変お求め易くなってございますので、この機会をご利用頂ければと存じます。詳細はこちらでご確認くださいませ。

そうは申しましても「そもそもスレッドミル加工がよく分からないし……」とか「プログラムはどうしたらいいの?」とか「ねじの精度管理は?」等々、確認したい点があるやもしれません。

そんな時は、WEBセミナー「スレッドミルの使い方」をお聞き頂けたらと存じます。以下の日時にて、スレッドミルの基本的な考え方や便利なソフトを通じたサポートに関する説明の他、めねじの有効径を数値化する便利なツールもご紹介させて頂きます。



※両日ともに同じ内容でございます。皆さまのご参加をお待ちしております。

他にも、各種ドリルのキャンペーンも行っておりますので、こちらも合わせてご利用頂ければと存じます。

本稿も、皆さまのお仕事の採算性、付加価値、生産性の向上やSDGsな課題解決として貢献できれば幸いでございます。

謹言

OSGお土産100選 /  海老沢精肉店の仙台牛

OSG月刊メールマガジン201号からの新企画「OSGお土産100選」!
日本のみならず世界各地で働くOSG社員がおすすめのお土産をご紹介します。
今回、ご紹介するお土産は仙台営業所の松本より推薦の「海老沢精肉店の仙台牛」です。

推薦コメント:
宮城県といえば「仙台牛」!仙台牛をメインで取り扱っている、「海老沢精肉店の仙台牛」を推薦します。海老沢精肉店では、仙台牛を丸ごと一頭購入しており、スーパーなどよりもおいしい仙台牛を安く購入することが出来ます。

海老沢精肉店はオーエスジーに入社して初配属で仙台に赴任した際に、仙台営業所所長の藤城から「おいしいお肉屋さんがある!」と紹介してもらいました。

社会人から一人暮らしを始めて、「料理」に一番苦労していますが、仙台牛を知り尽くしたお店の方が調理方法から教えてくれるので、料理の経験が無い私でも、いろいろなお肉をおいしく調理することが出来ています!特に、仙台牛は脂肪と赤身のバランスが良いので、ローストビーフにして食べたら絶品でした!今ではSNSで見つけたレシピを参考にして、料理を作ることが趣味になっています。中々うまくいきませんが、自分で作った料理の味は格別です!

配属先が東北地方と聞いたときは、どんな社会人生活になるかイメージが湧きませんでしたが、実際に赴任してみると美味しいものも沢山あり、とても住みやすく良い土地です。全国転勤は日本各地に住むことが出来るため、色々な場所に住みたいと考えている私にとっては大きなメリットです。

松本が手作りしたローストビーフ

松本が手作りしたローストビーフ

松本は2022年に入社した2年目営業マンです。見知らぬ土地の見知らぬ人と出会い、新しい世界を知ることが好きな松本は、工具の世界でも新たな発見ばかりと胸を躍らせています。2年目も学ぶ姿勢、初心を忘れず、お客様に信頼される営業マンを目指していきます。

オーエスジー仙台営業所一同

オーエスジー仙台営業所一同

海老沢精肉店
〒982-0801
宮城県仙台市太白区八木山本町1丁目36−2

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