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2017年5月号 (第137号)

技術の玉手箱 / 従来JISのねじ精度

今回は従来JISのねじ精度について掲載します。

お客様より「従来JIS2級のねじ許容差と公差が知りたいが、廃止された規格でJISを買っても載っていないので教えてもらえないか?」という声をお聴きします。今では知ることができなくなってしまった旧規格になりますので、参考までに抜粋してみました。

こちら(PDF)でご覧ください。

1982年には附属書扱いとなり、1997年に廃止されたJIS2級の規格ですが、国内では使われ続けているねじ精度なので、参考にしていただければ幸いです。

‘K爺’のイチオシ商品 / EcoCut

謹啓、万葉の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。OSGの窓際の自由人、K爺でございます。今月は、当社が2012年より取り扱いを始めたセラティジット(CERATIZIT)社の、発売来20年以上世界中のお客様から高く評価されているロングヒット多機能旋削ツールEcoCutを紹介したいと存じます。

複雑形状のワークを加工する際、旋盤のタレット数に限りがあり十分な工具が取り付けられないことはございませんか?そんな時に思い出して頂きたいのがEcoCut。EcoCutは多機能旋削ツール、文字通り1本の工具で多くの機能を有しますから、使用工具の削減に寄与します。

また場合によっては、他の工具の取り付けが可能となり機械1台で加工を完結できるようになることも期待できます。ということで、使用工具の削減から生産性向上や設備投資の抑制まで貢献できる可能性を秘めたEcoCutでございます。

【多種多様なEcoCutのラインナップ】

【多種多様なEcoCutのラインナップ】

また、穴あけ加工にEcoCutを用いた場合、止り穴底面はフラットに仕上がります。通常のドリルで加工した場合は、後工程で座ぐり用エンドミルやフラットドリル、穴底端面を加工する旋削ツールが必要となりますが、EcoCutなら1本で完了、工具集約と加工時間の短縮が可能でございます。

続いて、EcoCutの最大の利点、内径旋削の高能率安定加工を紹介します。一般的に、小径の内径旋削ではボーリングバーの工具径も小さく、工具剛性も小さいものとなってしまいます。そのため加工中に振動が発生しやすく、加工条件を上げられません。更に!加工深さが深くなりますと工具の突出しも長くなり、いっそう振動し易くなります。対してEcoCutは、太い工具径と安定した切りくず排出性により、高能率加工が可能でございます。例えばφ16mmの下穴をくり広げる場合、使用できるボーリングバーの径はφ12mm。対してEcoCutの工具径はφ16mm、単純計算で1.78倍の工具剛性を持っていることになります。同じ加工を行うのに、工具剛性の高い工具と低い工具、あなたはどちらを選びますか?

【EcoCutとボーリングバー】

【EcoCutとボーリングバー】

工具集約と高能率内径旋削で、加工時間を25%も削減できた例もあるEcoCutは、実加工時間の短縮だけでなく機械が止まっている時間の短縮にも貢献致します。通常であれば複数の工具のセッティングが必要となるところ、EcoCutならEcoCut1本分の段取りで済みます。つまりEcoCutなら、機械のダウンタイムの短縮が図れ、トータルに能率の改善が可能と言えます。

 EcoCutは、φ8mm~φ32mm、有効長1.5D、2.25D、3.0Dのインサート式と、より小径の加工で威力を発揮するソリッドタイプのEcoCut Mini、こちらはφ4mm~φ8mm、2.25Dと4.0Dのラインナップをご用意しております。様々なソリューションを提供できるEcoCut、日本のモノづくりの生産性向上、競争力向上に寄与できれば幸甚でございます。

謹言

【Q】 アメリカ規格(ANSI)による管用テーパねじゲージ(NPTF)、3段切欠きタイプの測定方法は?

【A】 L1ゲージ(3段切欠き)の中央の切欠きが基準径、他の2つの切欠きが許容の最大と最小を示します。

ねじ山の高さをチェックするためには、続けて6段切欠きのクレストチェックプレーンゲージを用い、それぞれが止まった位置の関係性を検査します。
(例:L1は浅めで止まったのにプレーンは奥まで入った場合NG)

NPTFの合否はプレーンゲージによるチェックを含めたものが正式ですが、客先の要求によるためご確認ください。

なお、クレストチェック用のプレーンゲージはプラグ・リングともに特殊製作品となります。

参考資料はこちら(PDF)>

英語ワンポイント / Around the clock

GWで、メンバー全員息を吹き返した僕らの職場。毎回のことながら展示会があると時間に追われ…いやあ先月は忙しかったですぅ。そんな回顧録の始まり。

1か月前、インターモールド直前の僕らの職場はちょっとピリピリ…そんなある日の朝礼は、アレがまだ、コレもまだ…あっ、あの手配が漏れてた~!!!と続けざまに遅れや手配漏れの報告が…そんな中、

“Oh! Really? Will we have to work around the clock to prepare the trade show?”

と咄嗟に悲痛な顔のさらちゃん。
ん? work around the clock? 時計の周りでwork?職場じゃなくて時計のまわり?ん?何するんだ?さらちゃんと???の僕。

悲痛な顔のさらちゃんには聞けず、時間に追われながらもいつもどおり検索して納得、
「24時間ぶっ通しで、絶え間なく」
そりゃ、さらちゃんの顔が悲痛になる訳です。

類語としてはday and nightや24/7(Twenty-four seven) 
なるほどね~日本の慣用句は言葉からして難しいのが多いけど、英語の慣用句はまた違った難しさがあるな~と時間に追われる職場の中、新しい慣用句に感心した僕なのでした。ちなみに今の僕がお伝えしたいのは

I’d like to sleep around the clock.

GWで羽を伸ばして遊び過ぎ、生活のリズムが…以上けんちゃんからでした。

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