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2015年8月号 (第116号)

技術の玉手箱 / 銅メダル

 8月です!ミーン、ミーン、ミィーン・・・。
朝早くから元気に泣き続ける蝉たちに、ちょっとぉ、静かにしてよ~とぼやきたい今日この頃。

 私も蝉に負けずに大声を上げてきました。友人の娘さんのバスケットの応援。
私の応援の甲斐あり(?)、見事銅メダルを獲得、嬉しそうにメダルを見せてくれました。


 そこで筆者、こんな場面でもやっぱり職業病が出てしまいました。
「銅メダルの銅って、どんな種類なんだろう?

 オリンピックのメダルと小学校のメダルではもしかしたら少し成分異なるかもしれないけれど
一般的に「銅メダル」と呼ばれるのは、銅が97%、亜鉛が2.5%、スズが0.5%で出来ています。
青銅とかブロンズと表現されるようですね。
私達の身近で銅といえば・・・そうです、10円硬貨。
10円玉も、やはり銅とスズの合金で、青銅という表現が出来ます。
ちなみに、5円硬貨は黄色い銅と書いて、黄銅。
50円、100円硬貨は、白い銅と書いて、白銅となります。
ここまで来たら全部話しますね、500円硬貨はニッケル黄銅。
最後に、1円硬貨は、これは銅ではなく、純アルミニウムとなります。

 今、硬貨の種類をざっと挙げただけでも、銅の種類が沢山出て来ましたよね~
種類が沢山あるということは、やはりその銅を加工する為の工具も種類に応じてしっかり選んであげないと
いけない訳なのです。

 例えば、銅メダルや10円硬貨の青銅。青銅と言っても更に細かく分類があるようなのですが、
「りん青銅」であれば、切れ味重視の工具を選びますし、「アルミニウム青銅」であれば、逆に少し硬さを
兼ね備えた材料となる為、難削材用の工具を選ぶことになります。
タップで表現すると、りん青銅にはステンレス用を、アルミニウム青銅には、CPMシリーズを、
となるわけですね。材料の世界も深いな・・。

 さて、暑い夏が過ぎれば、スポーツの秋がやってきますね♪
勿論結果に拘る事も必要だし、頂点!金メダル目指して頑張って欲しいですが
大前提は、やっぱり”スポーツを楽しむ”という事なのかな~と思う筆者なのでした☆

‘K爺’のイチオシ商品 / A-TAP再び

 謹啓、季夏の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。OSGの窓際の自由人、K爺でございます。このコーナーでは、モノづくりを取り巻く様々な知見とともに、OSGのイチオシ工具を紹介して参ります。皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。

 唐突ではございますが、皆さまに問題でございます。以下の画像は、汎用スパイラルタップEX-SFTを用い、回転速度を変えて加工した際に排出される切りくずの比較でございます。どの切りくずが、安定加工に対して望ましい形でしょうか?

【被削材:SS400 加工機:横形マシニングセンタ】

【被削材:SS400 加工機:横形マシニングセンタ】

 正解は10m/min(200min-1)でございます。スパイラルタップの限られた小さな溝に沿って、切りくずをスムーズに排出するには、巻きの小さな “こより” のような形が理想でございます。
この切りくずは、使用するタップ、被削材、切削油剤など諸条件により変化してしまうものでございます。ですから、理想的な形の切りくずが成形される回転速度を見極めて、ご使用頂くことが肝要でございます。更にSS400や軟鋼、ステンレス材などねばい被削材は、切りくずの再現性が低く、侮れない被削材なのであります。
 
 さて本題でございます。今月は、この難しい回転速度の設定を簡素化できたA-TAPを再びご紹介させて頂きます。A-TAPは耐摩耗性に優れる粉末ハイスを採用、A-スパイラルタップでは切りくず排出に優れる不等リード溝を施し、低速から高速まで、幅広い回転速度で使用することが可能でございます。従来、SS400とステンレス材では、異なるタップを使い分けることが一般的でございましたが、A-TAPではその必要がございません。
注)M24を超える大径サイズは耐摩耗性より靭性重視の為HSSE材を採用しております。

 A-TAPは2013年夏発売以来多くのお客様にご試用頂き、特にスパイラルタップでは難敵ステンレス材や軟鋼の加工で高い評価を頂いております。下のグラフは主要被削材でのA-スパイラルタップをご試用頂いたお客様の満足度グラフでございます。

【A- スパイラルタップをご試用頂いたお客様の満足度】

【A- スパイラルタップをご試用頂いたお客様の満足度】

 幅広い被削材に対応しているとはいえ、全てのお客様の全ての加工においてご満足いただける訳ではございませんが、回転速度の設定を簡素化できたタップでございます。切りくず排出に難儀な思いをされた場合には是非お試し頂きたく存じます。

 そしてこの夏、食付き1山、1.5山のショートチャンファスパイラルタップ、主にシンクロ機構付マシニングセンタ用のエンドミルシャンク品にロングシャンクタイプやオイルホール付き、そしてメートルねじ以外に、ユニファイねじ、英式管用平行ねじと、A-TAPのラインナップはいっそう拡充されました。
充実のラインナップのA-TAPが、日本のモノづくりの生産性向上、競争力向上に寄与出来れば幸甚でございます。

謹言

【Q】CC-EMSとCE-EMSの違いは?

【A】底刃に刃が付いているセンタカット(CC)タイプとセンタ穴が付いているセンタ穴あけ(CE)タイプの違いです。

英語ワンポイント / humongous

 暑い暑い夏がやってきました。日本の夏といえば縁側で食べるスイカ、夏祭り、そして高校野球。
球児達のひたむきな姿と繰り広げられる死闘とドラマ。
遥か昔になってしまった!?青春時代を思い出し、ああ、私もいい大人になったんだなあと思う今日この頃です。

 そんな哀愁はさておき、、今回もサラちゃんの逸話から。

 アメリカの風物詩といえば、夏祭りでもスイカでもなく、やはりBBQだそうです!
とある夏の日、サラちゃんの友達の実家で行われることになったBBQ。
眩しいばかりの日差し、緑輝く芝生の上に鎮座しているのは、日本のキャンプ場では見ることのない、大きくて立派なBBQグリル。それも2つ。
こんな大きいの2つも何に使うんだ!?と唖然としているサラちゃんを見た友人がウィンクしつつ「驚くのはまだ早いわヨ!」と。

 その言葉を合図に出てきたのは、BBQに出てくるとは予想もしていなかった、巨大なサーモン。
「切身なのに、端っこがグリルに乗ってないってどういうこと!?
海の無い土地のどこにこんなサーモンがいるんだ!?」と混乱気味のサラちゃんに一言、「アラスカのサーモン、美味しいのよ」。

 いよいよお肉のお出まし・・・もう驚かないぞ!!・・・の自信はどこへやら。
これまた見事にKO。大きい。とにかく、バカデカイ。

"just too huge, but huge isn't good enough"
(大きすぎ.huge(とてつもなく大きい)では表せないほど大きすぎる)と叫ぶサラちゃんに、茶目っ気たっぷりに
"It's humongous isn't it!?" の一言が。

【humongous】ヒュモンガス・・・良く分からないけど、すごく大きいって意味に違いない・・・と思い聞いてみると、
huge(とてつもなく大きい) + monstrous(モンスターのように)⇒humongous(途方もなく大きい)との事。

サラちゃん、Humongous Thanks!

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